[2022年11月30日]
生徒たちが「何か、こんな感じ」とか「多分これなら」とか「今まではこれで…」とか「良く分からんけど、たぶんこうしとけば…」と度々口にして、正確な用語・ルール・公式・文法を覚えてくれない事は何度もお話ししてきたと思います。
私たちは、今後の高校・大学・社会人でも困らないように『分からなければ聞きに来て』『勝手に思い込まないで』『自分で決めずに必ず確認して』と言い続けています。
素直に受け入れて実行してくれる生徒は、確実に学力上昇してくれています。
ところが、何度言っても言っても「放っとけば…」「何とか…」「ダメなら又言ってくれる」「その内…」「母さんが、多分それで良いんちゃうって言ってた」ととにかく正確に確認せずに思い込みや独断で突っ走る習慣が付いている生徒は、中々成績が上昇してくれません。
そりゃぁそうです。
勉強(すべての学びのことです)って、初めての知らないことを、他人の説明の言葉を正確に聞いて、完全に理解して、一人で正しく使えるための訓練です。
「訳分からん」「何かこんな感じの事を言ってるんじゃ?」「多分こうしとけば…」「あっ、何か聞いたことがある」「あっ、昔やったけど忘れた」「普通こうだから、これもこうしとけば」と適当にやってる社員を信用して信頼して大切な仕事を任せますか?
子どもたちも同じです。
初めての訳分からん、興味も無い、入り組んだ言葉、何個も組み合わせて考えることが『好きな人』なんて「少数派」に決まってます。私も趣味やテレビの方が楽で良いですよ。
でも、その『嫌なことを我慢した訓練』が学卒後、社会人として役に立ちました。
生徒たちにも何とか『我慢』『苦労』を身に付けて欲しいです。
ところが近年、怖ろしいことに気が付きました。
成績不振生徒や、中々成績が上ってこない生徒に、塾の休みの日や欠席ルールや塾に持って来て欲しい物を説明したり、ルールを書面にしてお渡ししても、ほとんど応じてくれない生徒がいます。
講習会の提案・確認書類を渡すと、前文も説明も注意書きも読まずに、求めている書き方・内容と違う様に記入して持ってきてくれます。
「どうして、こう書いたの?分からなかったら聞いてねっていったよね」
と生徒に確認すると『だって、お母さんがこれで良いってお母さんが書いたんだもん』とか
『お母さんが塾なんだから、こっちの要求を書いとけば良いんよって言ってたもん』とか
『塾の書類なんか、こんな感じよ。前の〇〇塾でも出したことあるしって言ってた』の答えが目立ちます。
《な〜〜〜んだ!
そりゃあ、生まれてからずぅ〜〜っと「何かこんな感じ」「ええじゃん。これで」「細かいことに面倒臭い人」と自己流を押し通す環境(保護者)で育って、生徒だけが細かいルールを守れるわけが無いか》
と、悲しい納得をしてしまいました。