[2022年12月14日]
「私は、小学校のテストでは〇〇も取っているから頑張っている」
「私は、小学校のテストでほとんど出来ているから〇〇中学に受かる」
「私は、中学校で平均より10点も上だから優秀。〇〇高校が可能」
「私は、まだ中2だから、来年になってから頑張れば何とかなる」
「私は、まだ中2だからクラブを頑張りたい。中3になったら塾に行って勉強すれば良い」
これらのセリフを子ども達がよ〜〜く口にします。
結論から言います。
全て間違ってます。
昔と違って、地元の小・中学校のレベルは激烈低空飛行状態ですよ。そのレベルの平均と比べて勝っていたから『どこら辺が優秀』なのですか?
少なくとも全国模試の偏差値50でなければ『普通』なんてセリフは該当しません。
そりゃあ、『どこでも良い』とか『将来は仕事にも就かなくて…』と将来像を描かれているのなら別ですが、受験や就職や、もっと先の資格試験の時に「あ〜ぁ、もっとしっかり勉強しとくんだった」と思う時が来ますよ。
「家の子、学校のテストで〇〇点だから超優秀」
「家の子、学校のテストの点数が上がったから頑張っている」
「家の子、学校のテストで良い方だから△△高校に受かる」
「あの塾に行ったら学校のテストの点数が上がったから良い塾」
これらは、成績不振生徒のお母さん方ほど口にされるセリフです。
私たちの子供時代(あっ、古過ぎるか。失礼!)お母様の子供の頃の学校と、現在の学校の内容・対応は全く違いますよ。
昔は、「覚えて来い」って言われたら、絶対覚えて行くのが当然でしたよね。覚えて来ないやつの成績が悪いのは「自業自得」としていましたよね。
ところが今は、先生が指示しても「放置・無視」が当り前で、それを叱ると「暴力教師」「厳し過ぎる教師」「自分の指導力の無さを子どものせいにする無能教師」と言われてしまいます。
必要なものを覚えてくれないのだから、当然全体の学力は低下します。そこで以前と同様のテストをするとどうなりますか?
ご想像の通りです。
すると先生が責められるのでテストのレベルを下げるという【魔の負のスパイラル】です。
その上、テストの点数に拘る保護者に対応するためには、テストの問題を毎日の授業で解説していくしか無いのです。
生徒たちにとって「習って無い問題」は「黒板で解説を聞いていない問題」なのです。
小学校で100%。中学校で90%以上の学校のテストがそうなっています。
こんな状態で、学校のテストの点数さえ良ければ安心ですか?
これは、「学校の先生が悪い」って言ってるんじゃないのです。
先生方の武器をすべて取り上げて、『優しく・口だけで成績を上げろ』って言ってる周りの責任なのです。
私たちも、学校のテストの点数だけ上げれば良いのなら『指導が楽』です。
だって、基礎レベルの出る問題は分かっているのですから…。
でも、受験では使えませんよ。
受験の問題はすべて『初見』ですからね。本当の実力です。
「子どもが大丈夫って言うから信じてた」ってお母さん。
だって「公機関が運営している学校だから多分安心」って思ってたお母さん。
お母様が専門家で実態をご存じならば問題ありません。
しかし、現実は違います。
「塾は偉そう」とか「金を取りたいから大袈裟に・・・」とかじゃ無く、もう少し私たちの言葉を素直に聞いて頂けませんか?