[2023年1月8日]
「家の子、まだ小さいから・・・」
この言葉は、お母様からよく(度々)聞きます。
しかも、『出来ていなければならない年齢なのに、出来ていない生徒の親』ほど言われます。
何歳が小さくて、何歳から小さくないのですか?
親にとっては子どもは幾つになっても子どもです。
かわいいですし「永遠に守ってやらなければ・・・」と思うのは当然です。
でも考えて下さいよ。
子どもが亡くなるまで責任を持って絶対守ってやれるのですか?
一般論では、多分親が先に亡くなります。
その時に、子どもは誰に守ってもらうのですか?
その時に「ひとりでも」「自力で」生きていけるようにしてやるのが親の務めでは無いですか?
当然、生まれて直ぐに何でも出来る子なんて居ません。
でも3歳くらいから理解できて繰り返せば出来ることが一気に増えてきます。
やってはいけないこと。例えば「うそ」「放置」「約束違反」「周りに迷惑」「周りに危害」等は、この段階で止めておかなければ、後ではなかなか・・・。
その時によく聞くのが『私は何度も注意するのに、家の子、ちっとも聞いてくれないの。私は言ってるのに・・・』です。
本当に初期に注意しましたか?
幼稚園・小学校時期に『まだ小さいから分からないだろう。もう少しすれば、その内、分かるはず』って先送りをしませんでしたか?
逆に、知識や技術を必要とするものについては、繰り返せば『その内』出来る事が多いです。
九九や英単語やパスやキャッチボール(特にスポーツ系で親が経験者の場合)は叱って叱って(時には暴力的に)強制しますよね。
さきに書いたように、「うそ」「放置」「約束違反」をしない子になっていれば、必ず繰り返し繰り返し練習をし、出来るようになってくれます。
つまり、勘違いして(中には勝手な思い込みで)逆を求めているのです。
心と生活の訓練が先で、技術や知識の訓練は後でも可能なのです。
それを、知識や技術だけを金の力で他人に丸投げして、心の力を家庭で訓練していないから、いくら指導しても上達が遅いか、時間と金だけが・・・・・・の結果になってしまうのです。
最悪の場合「やってるフリ」に誤魔化され、下降している子まで出現です。
この考え方が、私が提唱している『人間力が学力に!』です。
勉強よりも、正直・素直・継続・繰り返しが優先です。
「そんな事は無い」「家の子は・・・」を直ぐに言われる保護者の子供ほど、これらが…………です。