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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2023年1月8日]

家の子、まだ小さいから・・・?20230108

「家の子、まだ小さいから、その内……」の現状はお話ししましたよね。
「小さい・・・」とか「幼い・・・」を感じさせるのは行動だけではありません。

実は『日本語が分かっていない』のです。
こう聞くと「え〜〜〜っ?そんな訳無いじゃん」って思いますよね。
これを何回か保護者にお伝えすると、殆どの方に「そんなことありません。家ではチャンと会話が成立しています」と叱られます。

では、実際の例をお話ししましょう。
『学校で勉強をするって何?何をすれば勉強していることになるの?』って聞くと、
「学校で座って聞いてる。先生が黒板に書いた言葉や答えをノートやプリントに書く」って答えます。
『それで完璧?』って聞くと「うん(自信満々に)」です。
つまり、勉強は、先生がすべて式と答えを言ってくれるので、それを邪魔せず聞いている【良い子】であれば、勉強していることになるらしいのです。幼児期に「良い子にしとくんよ」を守っているので、ある意味良い子です。

他にも「分かった」とか「やってる」とか「覚えた」とか「出来てる」とか「先生の教え方が嫌」とか「私はやってるのに先生が怒る」なんて色々あります。
最後の2つなんて、私たちが度々お叱りを受ける典型パターンです。
細かい説明を書いてると「とんでも」な量になりますので省略しますが、一例で「分かった」は【大人は、内容が理解出来て、使い方が区別・理解できて、次からは類題は完全に・・・】と思っていますが、子どもたちは《この問題の式と答えが分かった》という意味で使っています。だから、テストで少し変形させると《習って無い問題を出してズルい》となるのです。

他の事をお聞きになりたければ、教室にお越し下さい。

何が原因かと生徒たちと会話していると、日常学校や家庭で日本語での会話が行われていないのでは・・・?と行き着きました。

「早よやれ」「すぐ来い」「風呂入れ」「出せ」「あっち行け」「うるさい」等の単語や号令・命令で会話していませんか?

言葉には「内容・意味」があり「理由・根拠」があります。
「直ぐ来い」にも「何で」や「どうして」があり「目的」があります。それは一切伝えなくて、ゴールの形だけを伝えるので、子どもたちは内容や目的は考えずに形だけの「やったるフリ」や「やったつもり」で終わってしまうのです。

これは「家の子、まだ小さいから・・・」ですか?
このままでは「小さくなくなっても」同じですよね。

あ〜〜〜あっ、これでまたまた「偉そうな」「失礼な」ってお叱りをうけるんだろうな(涙)