[2023年1月25日]
入塾時や「教育相談」で度々おこることをお話しします。
成績不振や生活態度が思わしくない生徒や不登校(気味も含む)や意識や行動は幼いのに態度だけは家で一番デカい生徒の話です。
生徒から自身の気持ちや考えを聞き、保護者も交えて話し合いをした後で殆ど「で?これからどうするの?」って聞くことが殆どです。
すると殆どの生徒が「これからは、今までとは変わる」「これからは言われたことは守る」「指示されたことはやって来る」「毎日、覚えて来る」と、如何にも理想的な答えを言ってくれます。
お母様も「この子がこう言ってるので、今度こそやってくれると思います」と満面の笑顔です。
ここまでは何の問題もありません。私としても有難いことです。
さぁ、翌日以降です。
態度不良の生徒は、返事こそしてくれますが、後は何も変わりません。だって、返事さえしておけば絶対に「罰」や「攻撃」や「損するような扱い」は無いことを逆手にとって、大人を舐めていますから・・・。度々それを繰り返すので、本人に確認すると「塾に来んと成績が上がらん。けど、だりぃ(面倒臭い)のんは嫌。多分、嘘や放置は治らん」と平然と言ってくれます。
成績不振者は「やれ」って言ったら「やった」って言います。「覚えろ」って言うと覚えたって言います。出来ないから「理由や根拠」を教えると、答えだけを覚えて来てくれます。
何故なら、今まで学校の授業で黒板に書かれた答えだけをノートに転記して、それを眺めて「勉強した気」になっていたからです。
小学校1年生なら『良い子』でしょうが、少し形や数字を変えると「習っていない問題でズルい」となります。段々と「出来ない」「分からない」ことが増え続けるだけです。
意識が幼い生徒は、「皆んながこうしてる」とか「先生は良いって言った」とか「私より出来ない人が・・・」とか「今まではこれで・・・」と、言い訳と自己擁護を繰り返しています。だから、小学高学年から急激に成績が下降を始め、中学では戻れなくなっているのです。
最後に「態度がデカい」所謂【プリンス】【プリンセス】ちゃんです。
近年の不登校生の原因の多くがこれだと言われています。小学低学年までソレなりに出来たことを周りは過剰に褒め、本人も過剰に過信を積み上げ、ある日、クラスメイトと比べた時に「落胆」するか「別の言い訳を作って」勉強や通学から逃げてしまうのです。
つまり「私のやり方と先生の相性が悪い」とか「クラスの皆が私を見下す(そりゃあ、実力も無いのに王様としては扱ってくれないわな)」とか言って、突然勉強をやめる・逃げる。されど、過去の栄光のプライドは残っているので『自分が本気を出しさえすれば直ぐに・・・』と根拠のない自信を・・・。
さて、ここからが本題です。
上記全ての生徒に共通していることが、「日本語が理解出来ない」です。
たとえば「〇〇をやって来い」って言っても、やって来てはくれません。本人は「やった」って言いますがこちらが求めた1%から10%です。
「覚えて来い」も同様です。家で1〜2度読んだら『覚えた気』になって、自信満々で「やったよ」と来ます。1%やった生徒は忘れています。10%やった生徒は『暗唱』はできますが、内容をキッチリ覚えていないので問題に『使えません』
つまり「やれ」とは何をどれ位やるのか、「変わる」とは何をどれ位変えなければならないのか、「絶対やって来いよ」も絶対とはどこまでの責任を持つのか、まったく分かっていません。本人は「やってる」って言いますし、保護者も「子どもに聞いたら、やったのに先生が怒るって言ってます」って反撃。
10年掛けて学校で積み上げるべきことを「怒られなかった」「何とかなった」で1%で誤魔化し続けてきたのです。そりゃあ10%もやれば10倍やった気になっているのでしょうが、私たちは歳・学年相応の勉強を求めます。
そりゃあ初日から100%を求めるなんてしませんよ。それは無理です。しかし、1か月たっても2か月たっても慣れてくると「やっぱり1%に戻る」のは何ででしょう。
何度でも注意はします。
しかし、成績が上がらない生徒の共通点は《素直じゃない》ことです。
いくら「今度こそ変わる」って言っても、本人が変わろうと覚悟や努力や変化をしないと……です。