[2023年1月29日]
『弟子の準備が出来れば、師は現れる』
これはチベット密教にある言葉だと先日教わりました。
最初から、常日ごろから、指導して頂ける立派な方や教えて頂ける方はあなたの側に居て、時には少しずつ指導アドバイスを送って頂けていたのに、指導を受ける『弟子』のレベルや心構えが出来ていないために、その方の言葉や教えに聞く耳を持てなかったし、全く聞いていなかったし、もちろん従ってみるなんて出来なかった。
しかし、弟子が苦労を重ね、本気で悩み、「あぁ〜っ、どうすれば良いのだろう」と本気で悩み、本気で学びたい意識や心構えになった時、今まで側にいても、見ようともしなかった人や、見えていても「価値」や「有難み」を感じていたかった人の行動や言葉が、染み入るように入ってきて、自らに当てはめて素直に受け入れられるようになることを表してします。
つまり、「自分は正しい」「自分は分かっている」「自分は出来ている」「これで良い」などの思い込みだけで生活している状態の人には、素晴らしい【師】がすぐ側に居ても気付けないことへの戒めの言葉です。
勉強に置き換えると、「私はやってる」「私は出来てる」「私は・・・」「私は・・・」と全部周りが悪いと思ってる生徒。
「行かせてる」「金払ってる」「何〜に偉そうにと上から目線のプライド」。「先生との相性が・・・」と有りもしない持論の保護者。
最高の『師』が直ぐ側にいても、教えを受け取ることは出来なさそうですね。
私も師の指導が受けられるように、意識や行動を見直して、いかなきゃと自戒しました。