[2023年3月8日]
最近、「いつも小学校で95〜100点取って来るんです。だから〇〇中学(偏差68〜60)へお願いします」とか「大体80〜90点なんです。それ以下はあまりありません。だから■■中学(偏差50〜40)へお願いします」と来られる方が増えました。
期間にもよりますが、結論から言います。
『無理です』
現状の地元小学校の授業を見ていると、テストの答えを毎日黒板に書いて解説している(先生、ごめんなさい。悪口ではありません)ようにしか見えません。
逆に考えると、出る問題と式と答えを知っていながら、80点しか取れないなんて、【聞いていない】としか思えません。
中学校もそうです。
生徒が段々「無視」が上手くなり、必要な事も聞いてない覚えないが普通になり、【何かこんな感じ】でしか勉強をしなくなっています。
教室のある地域の地元中学で平均点くらいを取っている生徒(親も)が「私は普通。だから〇〇高校(偏差44〜48)へ」って来られますが、無理です。だって実力偏差は37〜39くらいしかありません。
「学校で、80点平均だから■■高校(偏差50くらい)へ」って来られても、昔(10年位前)ならお受けしましたが、今は難しいですね。
もっと可哀そうなのが、学校で90点位取っている生徒です。
本人も保護者も「私(家の子)くらい出来る子居ない。だから絶対◎◎高校(偏差58〜61)には入れる」って信じています。
ここが分かれ道です。
中学校も小学校化しているので、教科書・ノート・プリント・サブテキストに載ってる問題しか出しません。
つまり、ほぼ98%知っている問題です。そのまま出しますので「分かっていなくても【覚えているだけで】解けます」
しかし、少しでも変形させると「こんなん、習ってな〜い」とクレームです。
つまり、英文法や理科の根拠など分かっていなくても『頑張って覚えている生徒』は「そこそこ」取れてしまうのです。
保護者様の頃の先生手作りの時代や、お兄ちゃんお姉ちゃんの頃と随分違うのです。
これは先生の手抜きなのでは無く、近年は下位者が多すぎて、正規の実力テストをしていては0点が続出するからなのです。
よって85点や95点の生徒でも「真面目に暗記をして得点できている〈だけ〉の場合は、分かっていないことが予想されますので、模試や入試では使えません。
つまり、今の小・中学校の生徒は、初見の問題に対応出来ない生徒が多いのです。
学校のテストの点数を過信しないで欲しいのは、こんな根拠があったのです。
高校も少しずつその傾向が出始めています。
進学実績をつくる為に「推薦入試」や「AO入試」を勧める傾向にあります。
そこに必要なのが成績評点(通称;成績表)です。
所謂『ゲタを履かす』学校が増えてます。
評定平均が4.8なんて生徒も居ました。その子は「じゃあ、東京大学に行けるのか?」と言うと『とんでもない』が答えです。
どうですか?
「学校のテスト点数至上主義」で過大な期待をせずに、冷静に模試の結果や、私たちの意見を受け入れて下さいね。