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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2023年3月19日]

「知ってる分かってる」って?20230319

「出来ない、伸びない、変わらない生徒(ボロクソに言うなぁ)」達から度々(しょっちゅう?毎回?)出てくる言葉が【分かってる】【やってる】【出来てる】【知ってる】【これで良い】です。

出来る子や伸びる子に「違うよ!」って言うと、「えっ?〇〇じゃないの?じゃあ、◇◇の時にはどうするの?」と自分の認識を確認し、何が違うのか、どこを間違っているのかを確認し、認識や思い込みを必ず修正しようと素直に行動します。

ところが前出の伸びない子たちは、「楽」だからか、それで「学校では何とかなってる」からなのか、「素直じゃ無い」からなのか、「違うよ」って言うと必ず冒頭の言葉が返ってきます。

「聞いてる」ってなんですか?
音の空気振動が鼓膜を刺激して何かが伝わって来たと認識すればよいのですか?
日本の授業を日本語で伝えているのです。
何か、どうして、どうすると内容を区別認識ができていないと『聞いてる』とは言えないと思うのですが・・・。

「分かってる」ってなんですか?
この問題の答えが分かって『〇』になれば良いのですか?
近年のテストの式と答えを授業で説明し、内容や意味が理解できていなくても、そのノート内容を全て覚えておけば今だけ『高得点』がとれるから「分かってる」って言う生徒が激増中です。
「何ができる?」「あれとどう違う?」「どんな時に使用する?」と説明できなければ「分かってる」なんて日本語の定義にはありません。
「何かこんな感じ」とか「多分、こう書いとけば・・・」とやってる生徒とは別世界の言葉です。

「やってる」ってなんですか?
求められた内容や必要な量。時には嫌な嫌いなやり方の作業を勝手に自己判断で止めずに、結果が出るまで『やり遂げた』ことを「やってる」といいます。
自分を誤魔化したり、親や先生を誤魔化すために使っている「やってる」は【やってるつもり】【やってるふり】といいます。

「できてる」ってなに?
こんな簡単な日本語はありません。
できてたら正しい結果が見えているはずです。
「自分はやってるし、できてるのに点数が伸びない」って言葉も度々聞きます。
出来ても無いですし、やっても無いです。日本語が分かっていません。

再度言います。
「日常の生活で困らないから、日本語は分かっている」って人が多いですが、それは日本語会話では無く【号令】【合図】といいます。
日本語には定義があり、内容が有り、機微が有ります。何かこんな感じなんて日本語はありません。

これをお伝えすると「そんなことは無い」ってお叱りを頂く保護者も居られるのですが、多分、その保護者も子どもと同様の状態か、同様の学生時代を送られたのかと……。

又々失礼なことを言い過ぎました。
ごめんなさい。お許し下さいませ。ペコリ。