[2023年4月29日]
「私、あの人偉そうだから嫌い」
「私はチャンとやってるのに怒るから、あの人は嫌」
体験授業で成績不振の原因が明確に見えた生徒や、入塾間もない成績不振生徒から度々言われた言葉です。
私たちの指導方針は「目の前の問題の答えを教えることではなく、将来にも使える正しい勉強の仕方を教える」ことです。
当然、何も考えずに『ボ〜〜』っと聞いてるだけ。全部『式と答え』を言って貰って書くだけの生徒には指摘や注意をします。
何故なら、そのやり方を何年続けても成績向上は見込めないからです。
キチンと聞いて、要点を理解し、ルールに従って行動してくれれば、直ぐに変化や結果が表れます。
勿論、人にとって『変化』は辛いし嫌なものです。
ですが、「現状を何も変えずに、結果だけを変えてくれ!」なんて、できるはずがありません。
具体的に改善箇所だけを指摘し、関係無いところは別に変化を求めているわけではありません。
なのに
「私はチャンとやってるのに、あの人偉そうに怒るんよ」とか
「今までは学校でこれで良かったのに、私を悪く言うのよ」とか
「はいはい。聞いてるフリでもしとけば、その内何とかなるでしょ」とか
酷い時には
「家の子の嫌がることは言わないで下さい」とか
「家の子の望むやり方で教えてやって下さい」と、
塾に行かせれば、聞けば、習えば、教えて貰えば直ぐに成績アップを信じておられる保護者まで・・・。
間違った意識ややり方を続けてきたから現状の実力なのに、改善を求めると、嫌がって、指示した人を悪者に・・・。
学年が上がれば、内容もやり方も難易度も変わります。
学校が上がれば、自己責任量や理解・定着に必要なやり方や時間も変わります。
それを「私はやってるのに・・・」とか
「今までこれで何とかなったし、学校では褒められた」とか
「家の子は出来てます」「家の子はやってるって言ってます」では・・・。
つまり、今まで「思い通り」に「機嫌をとって」「ペットを褒めるように」「煽てて」「気分良く」「やりたいことだけ『頑張ってるんだから』の美名の下でさせてきたからそうなったのでは?
出来てないから改善を求めると、生徒は「嫌だ」「キライ」と拒否し、保護者は生徒の求める「優しい」「怒らない」「機嫌よく・・・」の塾で妥協する。
つまり「あぁ、成績向上を求められていなかったんだな。子どもが機嫌よく塾に行ってさえいれば・・・を求められていたんだな」「求められている塾の姿は、結果より気分良くお金を払って頂ける塾なのかな?」「成績不振生徒のお母さんはそんなんが良いんだ」と理解している今日この頃です。
またまた、日々反省です。(溜息)