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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2023年5月4日]

塾の位置づけは低いの?20230504

「クラブや習い事と同時に頑張れる」との『謳い文句』で、個別指導塾が華々しく拡大していって20年が過ぎようとしています。
塾がカリキュラムや時間を一方的に指定して、生徒たちがそれに合わせて通塾していた「一斉塾」「集合塾」に比べて同時に頑張れるので、個別指導塾が自然に拡大していったのも頷けます。
当時は本気でクラブと勉強を両立させたいと思っていた生徒が沢山居ましたので、それも納得です。

近年・現在はどうでしょう?
「〇曜日と◇曜日は何々があって、▽曜日と□曜日は何々があって、◎曜日は何々があるので●曜日の◆◆時しか空いてません。だから●曜日の◆◆時にお願いします。」
習い事やスポーツを頑張っているのは分かりますが、義務的に色々通っているだけで、本気でそれの上達を望んでいるのか疑問に思える生徒や保護者が増えているように感じるのは私だけでしょうか?
また、「子どもが楽しいって喜んで通っているので・・・」と勉強よりも優先して送迎している保護者は、本当に両立できているとお思いなんでしょうか。
「クラブ、クラブで毎日過ごし、隙間の僅かな時間で簡単にチョイチョイと成績を上げてくれ。」
「だって、野球の練習は毎日行かないとレギュラーになれないから・・・」
「だって、サッカーの練習には毎日行かないと、周りの人に負けるから・・・」
「だって、私(お母様)が応援してるんですよ。何でダメなの?」
って言われる保護者も居られますが、このパターンで両立はありませんね。

他にも
「ピアノの先生がいつもの日は急に用事が出来たから〇〇曜日に来いって言うから塾の日を変えて下さい」とか
「習字の先生が、2学期からは曜日を変えるって言ってるから塾の曜日を変えて」とか
「学校の先生が突然明日の放課後に〇〇をするから、全員残れって言うから、明日塾来れません。変えて下さい」とか
「監督が、急遽練習試合を決めたから今週のテスト受けれません。何とかなりませんか?」とか
「主人が、急に早く帰れるらしく、久しぶりに外食に行くので、今日の塾を振替えて下さい」とか
色々です。

もちろん、『事情があるときには可能な限り「振替授業」を行ないます』と入塾時に説明していますので努力します。ですが「塾はどうせ変えてくれるんだから、言わなきゃ損でしょ」的な申し出が増えていると感じているのは私の僻みですかね。

毎日の業務の中で生徒・保護者の優先順位を考えてみました。
学校が1番は理解できます。じゃあ2番は?
クラブ? スポーツ? 娯楽? ピアノ? 習字? スイミング?
それぞれの指導者が変更や新たな指示を出すと、その割を食うのは塾みたいです。
ピアノや野球の指導者は選ばれし賢者で、塾は“どこにでもある商店?”“いくらでも選べるし聞いてくれなければ変わればよい存在”“塾ごときの先生が偉そうに言うな?”なんですかね。

学校が1番、クラブが2番、3・4・5番が習い事で塾は7番くらいかな?
だって、他のものは先生に従うしかないけど、勉強は塾がダメでも学校が何とかしてくれるから・・・

ここまでの主張は、ほとんど卑屈な僻みです。分かってます。ごめんなさい(ペコリ)