[2023年7月11日]
私たちなりに精一杯頑張っていますが、止めて行ったり、継続して来てくれていますが、成績が上がるどころか下降を続けて、段々心の不平不満が大きくなっている生徒と保護者の話をします。
小・中学校時にそれなりにクラスの中以上の位置に居て、授業は何となく聞き、宿題はそれなりに終わらせ、試験期間中はノートとプリントを何となく眺めて終わり。塾では、不正解だった問題の途中式や答え、文法と答えを「ふんふん」と聞いて、答えを書いて『まる』を貰って満足。終了。
学校の後も、塾の後も、「何故そうするのか?のルール・用語・キーポイントを再度確認して、一人で思い付くまで再度解き直すんよ」と何度も何度も指示(時には叱責)してきました。
それでも改善が見えないので「ちゃんと言われたようにやってるか?」と聞くと『やってる』って言い切って、それ以上は話になりません。後日、何気ない風に「家での勉強は何してる?」って聞くと、すんなりと『宿題だけ』って答えてくれました。
細かいステップの説明は省略しますが、これで成績アップできますか?普通の大人なら分かりますよね。
次に、何度用語の説明をしても「分かりました。次は・・・」と言いますが、30分後には全く同じ間違いを繰り返していた生徒の話です。
通常の教材・授業・問題集は?用語・ルールの解説・使用法があり、次に?確認・必修問題があり、最後に?練習問題がある構成になっています。
その生徒は何度注意しても、?は適当にスルーして、直ぐに?に取り掛かり、後日「分かりません。教えて下さい」と言ってきます。
ページを1枚戻るとヒント(答え)があります。何度注意してもです。本人曰く、「ちょっとでも多く、問題を解いて『頑張った』と思われたい」と答えました。
小学校3年生レベルの勉強方法です。
お母様に、それを伝えると「最近、机に向かってる時間が増えたんですよ」と言われていましたが、生徒に確認すると「解くのに時間が掛かるから・・・」と結局?の作業はせずに、今まで通り?だけを繰り返していました。
何度注意しても「多分、変わらない」と生徒は言い切っていました。
他には、何を説明しても、何度説明しても、何度注意しても、「言葉を聞いていない」「言葉が分からない」「家で復習しない」「覚えて来ない」なのに、本人は『やってる』って言います。
細かく確認すると「やる」の意味は、ノートや教科書をカバンから出して広げること。「覚える」の意味は、1〜2度読んで「覚える作業をした」こと。「分かる」の意味は、式や答えが丸になったこと。もしくは「分かったん?」て聞かれたときに『うん』って言ってゆるしてもらうこと。
とにかく「何が楽」で「どこまでなら怒られない」か「罰や反撃が来ないか」と大人を舐めた、綺麗事のど真中で生きている生徒なのです。
「学校では許される」「学校の皆んなはやっている」「今までこれで何とかなった」がその生徒の口癖でした。
学校に行って、ただ座っていれば何とか普通に進学できると思われている保護者はまさか居られない(本当は居るんですけどね)と思いますが、成績不振生徒は、本当に信じてします。
勉強時間と勉強量とやり方・意識は小学低学年と高学年と中学と高校では全然違うんですけどね。
その話は、また別の機会に・・・。