[2023年7月18日]
「家の子、学校で〇〇点も取っているので優秀です」
「家の子、学校で平均点位取ってるので普通です」
「私は、学校のテストで、いつも〇〇点位取るので受験は大丈夫」
これらは、普段から日常的に言われている言葉ですし、多くの方が何の疑問も思わず受け止められていると思います。
確かに、小学校で60〜80点とか中学校で30〜50点とか取っていては回復に多大なる時間と手間と意識改革が必要であり、一言で言うと「受験はどうするの?」状態です。
では、その少し上小学校で毎回85〜95点や中学で55〜75点位の生徒はどうでしょうか?
多くの保護者は『中の上』と判断されるでしょう。
しかし、実態は偏差値にして37〜42位の実力です。
昔、昔か〜〜し(保護者の子ども時代)なら、学校のテストである程度実力を測れました。しかし、現在ではあまり当てになりません。何故なら授業中に見たり聞いたりしたものしかテストに出ないからです。つまり、実力では無く、習った答えを書き写しているだけなのです。
そこを逆手に取って「テストの点数を〇〇点以上上げます」と大量に生徒を集めている塾もあります。
私たちも「受験は関係無く、今の学校の点数だけ上げて」って言われると非常に楽ですし有難いです。
しかし、実力にならない勉強を繰り返して誰が得するのですか?後になって苦労するのは生徒自身です。
そこで冒頭の言葉です。
確かに小学で70点や中学で50点の生徒に比べると「良く出来る」生徒かも知れませんが、何度も申し上げているように『受験で使えないのは実力ではない』のです。
例をあげると「学校で英語93点を取ってるから英語は得意」って言っていた親子が、塾で模試を受けて貰うと38点なんてことがありました。
別の生徒で、学校で英語95〜98点取るので親子して絶対の自信を持っていたのですが、模試を受けてみると偏差値は50位です。
「もっと聞けば、もっと覚えれば」と言ってますが、教科書以外の文章が読めない書けないでは、これから先はもっともっと苦労するのは本人です。
「塾は特別「悪く」言って、騙して、余分に月謝を取ろうとしてるんでしょ」と言われた方も居られました。
余程酷い塾にしか関わってこられなかったのか、褒めて煽てて持ち上げて機嫌をとってくれるのが塾だと思われてきたのか・・・。
それこそ【そんな上辺だけで塾が長続きする時代ではない】です。
もっと凄いのも聞きます。「普通に高校に行って普通に仕事に就いて普通に飯が食えたら・・・」って。
普通って何かを確認すると、すごく低い基準でした。
「高校を卒業さえしていれば・・・」とも言われますが、子どもが「なりたい仕事」や「やりたい資格」に出会った時、取り返しが付かないことにだけはしないで下さいね。
今後一生、地域内でしか生きていかないのが決まっている人は、まだ良いのですが、少し活動範囲が広がっただけで、自分の知識の狭さや実力の無さを実感してきた生徒をたくさん見てきました。
事前にお知らせしましたよ。しっかり話し合ってくださいね。
えっ、それこそ放っとけ?個人の自由だ? 失礼しました(ペコリ)