[2023年8月11日]
『分からないことは、そのままにせずに、必ず聞いて・確認して・分かってから書いて「〇」をもらってね』と、ず〜〜っと生徒たちに言ってきました。
当り前のこと過ぎて、当り前の大人にとっては「何〜に、今更当り前のことを大仰に・・・」と思われるでしょうが、これが当り前でなくなってきているからお話しをします。
生徒が「宿題が分からない」と聞きにきました(放っとかずに来ただけで偉いです)。問題を見て、問題の内容を聞きましたが説明できません。問題内容を説明して「何を使う?」「次はどうする?」と順次聞いていきましたが、「暖簾に腕押し」です。答えの直前まで説明して『続きは出来るはずだから家でやってごらん』と帰らせました。
夜に(後日のこともありました)お母様から電話があり、「分からんから聞きに行ったのに、教えてくれんかったと子どもが言ってます。どうして教えてくれないのですか?」との内容です。
その生徒も保護者も、答えを書いて丸をもらえる状態にしてくれることを【教えてもらった】と認識していました。
子どもにすると「何をごちゃごちゃ言ってるの?良いけぇ、早く、式と答えを言ってぇやぁ」との気持ちだったようです。
なぜなら、今の小・中学校では、何も考えて無くて、分かって無い生徒でも、【とにかく、写して、出して、丸してもらう】と許されるからです。
根拠や理由や用語や定義や組み合わせなんか求められない(語弊があります。先生は求めています。多くの生徒が従わないだけです)し、やらなくても罰が無いから、楽な方法を選択しているのです。
その証拠に、授業で説明されたものとそっくりな少しだけ変化した問題は『習ってな〜い。ずるい』となって出来ない子が・・・。
当然、そのまま高校に行ってガタガタになる生徒が・・・。式と答えを言って書かす「幼稚園の塗り絵」を求めているレベルを「高校過程と呼んでも良いのでしょうか?
まずはその勘違いを修正しなければ、次に何を説明しても出来るはずがありません。
何度も指摘して注意して基本姿勢を確立しようとすると、私たちの思いと逆の御言葉を頂きます。
「優しい塾が良い」
「怒らない塾が良い」
「説明を聞くだけの塾が良い」
「進学コースで聞いてれば直ぐに難しい問題が解けるはず」です。
保護者も「家の子が通うんだから、家の子が好む塾が一番」「家の子が嫌がったら元も子もないから」と言われます。
それって、一応通わせた。結果は求めないと同意では?
説明もせず、淡々と問題集を解かす塾が多いです。
間違えた原因を指摘せず「次、頑張ろうね」と間違いを繰り返させる塾が多いです。
何故かって?
そりゃあ、一々指摘されたり一々指示されて変化を求められるよりも、生徒にとって『楽』だからです。
保護者にとっても「機嫌よく通ってくれているから・・・」と『楽』なのです。
本当に生徒の将来を考えて、嫌われる覚悟で指導すると、もっと嫌われます。
結果より、生徒の機嫌をとっていると好まれて人気がでます。
どちらが集客に繋がるか、誰でも分かりますよね。
あっ、またまた貧乏塾の僻みでした。すみません。