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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2023年9月24日]

何故この地域の学力が・・・20230924

生徒が自ら興味を持ち、それを自分から調べたい学びたいと思う気持ちを大切にするために、小・中学校の宿題を可能な限り無くし、生徒の思いに応えてあげる時間を確保するために文部科学省や教育委員会が学校に指示を出してから少し期間が経っています。
もちろん、その時間を上手く利用し、自ら調べたり繰り返したり復習をして完全に自分のものにしている生徒は学力がぐんぐん上がっています。上昇している地域と下降気味の地域がはっきりと二分化していることがデータからも読み取れます。

しかし、この地域では、上昇グループは少数派です。

多くの生徒や保護者は「宿題は終わった。だからもう他はしなくてもよい」「宿題さえしておれば、普通に勉強ができる」と誤解して、必要な学習時間と学習量が不足して、ドンドン学力下降している生徒が多数派なのです。
なのに「学校では普通。真ん中くらい。だからこのままで何とかなる」と誤解に勘違いを上乗せし、さらに戻れない位の勉強方法・量が固定・定着してしまっています。

勘違い生徒が多数居る学校の「普通」「真ん中」ってどれ位の実力か想像つきますよね。

この事をお話しすると、「そんなことは無い」「失礼な」「家の子は違う」と叱られることの方が多いです。

勘違いお母様の塾選びを見ているとそのことがよく分かります。
「家の子は成績上位。だから家の子に合う塾はあの有名進学塾しかない。他はダメ。レベルが低すぎる」と生徒より偏差値10以上うえの授業が行われている塾に入れて安心している。
「家の子は成績は中の下。だから、優しく叱らないでゆっくり繰り返してくれるあの塾が最適」と
正しい学習習慣が出来ていない生徒を、宿題をしなくても単語を覚えなくても叱らない塾に入れて安心しています。
最悪なのは、「厳しい塾は嫌」とか「優しく何度でも言ってくれる塾が良い」と正しい学習のための「我慢ができない」「指示に従わない」生徒が選んで来た塾を『家の子が気に入った塾が、家の子にはピッタリなはず』と生徒のために逆効果な塾を嬉しそうに選択されるお母様です。

また他には、塾に行かせてても中々成績が上がらないどころか、少しずつ下降している生徒がいます。
塾の先生をしているくらいだから先生は勉強は分かっています。出来ていたはずです。じゃあ先生の指示に従えば成績は上昇するはずです。率の大小はあるにしても・・・。
それでも上がらない生徒は、生徒のレベルに合っていないか、生徒が素直に行動出来ていないことが考えられます。
私もそんな生徒をたくさん見てきました。私が見た幾人かの生徒は、生徒自身が「成績が上がりたい」と思っていなかったことです。生活のリズムや勉強のやり方や量、意識や行動を変えもせず、努力もせずに【上がったら良いなぁ】と考えていることです。お母様も【行かせてるから、その内上がるはず】と考えていることです。

私も開校からず〜〜っと、間違っている生徒には具体的に毎日の行動の指示をしてきました。
開校当時には、多くの生徒が素直に我慢して従ってくれていました。嫌々でも勉強姿勢を変更し、少しずつでも成績アップしてくれました。しかし、近年は、文頭の勘違いが蔓延し、『自分は間違ってない』『自分はやっている』『家の子はできているはず』と従ってくれる生徒が減少中です。

これは、他塾に聞いても同様のことが起こっているようなので、塾の問題では無く、【受け入れ側の常識】に変化が起こっていると考えるのがふつうでしょう。

話を戻しましょう。文頭のこの地域の学力がこのようなのは、親も生徒も「知らない」「勘違い」が原因でしょうが、それが進行しているのは、素直に受け入れて頂ける方の割合の問題ではないでしょうか?

あっ、またまた叱られる内容を叱られる言い方で……
忘れて下さい。ごめんなさい。