[2023年10月3日]
「放っとけば何とかなる」
「放っとけば許される」
「放っといても罰は無い」
「放っといても塾を出てしまえば忘れてもらえるはず」
「放っとけばその内分かるだろう」
「放っとけばその内出来るだろう」
「放っといても大きくなれば分かるだろう」
近年の生徒・保護者が時々?度々?しょっちゅう?口にしている(思っている)セリフです。
子供たちは、日々の生活の中で「叱られない」「罰が無い」「痛い思いをしてない」「何を言われても結局親が何とかしてくれる」に慣れ過ぎていて、とにかく【楽】【その場だけ】が当り前の環境になっています。
当然、誰でも【楽】や【面倒臭く無い】が大好きです。しかし、生きている内に、それだけではダメだと気付くのです。
それに気付いて、歳相応の我慢が出来ていった生徒が成長(成績アップ)が手に入るのです。
我慢が出来なかった【幼い子】や自分は特別で許されると思っている【プリンセス(プリンス)】ちゃんが、伸び悩みか今後の下降となるのです。
保護者もそうです。
「その内できる」ことなんてありません。教えて練習させないと無理です。「その内分かる」ことなんてありません。分からなくても気付かなくても許して貰える風潮が蔓延しています。「その内、頭を打つよぅ」と言われる人もそうです。頭を打たないようにしてやることが【先進的で優しい】と言われているのです。【打たない】ことが前提です。
「家の子、まだ小さいから・・・」と言われる保護者が居られますが、じゃあ何歳なら小さくないのですか?以前、体重100?越えの中3生の保護者が「家の子、まだ小さいから・・・」と言われてました(笑)。
10歳の子なら、相応の理解や我慢はできます。その証拠に、中学受験コースは小4から始まりますよね。
出来ないのは、やらせてない方に責任があるのか、素直じゃ無い子に問題があるのか…。暴力や虐待を容認するつもりはありませんが、痛みが無くて責任を取らされないのに、自主的に我慢ができる仏の様な人間が多数派とは思えません。
上記の「放っとけば・・・」を文字通り放っといたら何が起こるかの例をお話しします。
まずは、期限や締め切りに対する認識が甘くなります。締め切りや期限が守れない大学生や社会人は排除されます。
最悪なのは「相手は子どもなんだから、何度も言ってやって下さい」とか「良ぇがぁ、少々」とか「子ども相手に細かい」と連絡して来られる保護者も居られます。
だから、だからです。だから、そうなったのです。
別の例は、ケアレスミスや計算ミスが治りません。
ケアレスミスや計算ミスが起こるには原因があります。そこを見つけて指摘して改善の指導をしても受け入れて実行してくれないと、その間違った方法が定着してしまいます。後々では余計に手間と時間が掛かります。
「良ぇじゃん。分かっとったんじゃけぇ」とか「家の子、直しをさせたら、自力で直ぐに直せたから大丈夫」と言われる保護者が居られますが、それこそが「その内」の典型であり、それが原因ではないでしょうか。
近年の「放っとく子」の特徴として、返事は「はい」もしくは「うん」と良い子らしく【受け入れた風】をしてくれますが、直後にには自分で「損得」もしくは「苦楽」等を感じるらしく、家に帰った頃には、やっぱり放置しています。
保護者も「いつも言ってるんですが…」と言われますが、同様だと思います。
結局、皆んな「見栄え」「見た目」でごまかしているのです。
「言いっぱなし」「聞きっぱなし」「返事しっぱなし」「放置しっぱなし」で皆んな『ぱなし』なんです。
面倒臭いですけども、確認とチェックが無いのが原因ですかね?