[2023年10月5日]
前回の「今まではこれで・・・」で否定的意見をダラダラと書きましたが、『あなたのブログには、いつも具体的な説明が不足している』『あなたのブログには、具体的な解決策が不足している』と教室の信頼している先生からお叱りを頂きましたので、追加の説明を・・・。
保育所や幼稚園の塗り絵などでは、塗る物も塗る色も先生が全て指示してくれて、何も考えなくてもその場で聞こえたことだけを形だけやっていれば「よく頑張ったねぇ」と褒めて貰えます。
そのことを「頑張った」とか「やっている」と定義してしまって、何も変えずに、誰からも何も言われずに小学校に入学してしまっても【今までは・・・】が通用しますか?
小学校低学年では、全てが新しいことを習います。先生が全て教えて下さいます。しかし、それを全て覚えておいて、同時進行で何個もの指示を全て実行することを求められます。
なのに、保育所時のように、その場の言われた事だけを形だけ消化して【満足】している生徒が【今までは・・・】が通用しますか?
小学校高学年になって、低学年時に学習した用語やルール、行動指針(宿題は家に帰ったら直ぐやる。前日までに準備品の確認をする)等は【出来て当り前】の状態でスタートします。新たに利用方法を学習し、併用方法を自分で考えることを求められます。増してや、関数や植木算などは、一人で想像して一人で立式して一人で辿り着くことを求められます。
そこで、【今までは・・・】の理論で目の前の事だけ消化している生徒が通用しますか?
まだ【待ってれば先生が言ってくれる】【今までは出来たのだから、その内できる】と思っている生徒が通用しますか?
【何とかなる】と放置している保護者の下で、生徒が何とかしますか?
さぁ、ここから中学生です。
『中1ギャップ』と呼ばれるくらい、小学校と中学校では、全然求められるレベルも量も違います。
今までは、「聞いて」「言われたことだけ書いて」「終わっていた」生徒では話になりません。小学校レベルのことは、分かっていて、覚えておいて、使えて当然からスタートです。
「聞いた」→「書いた」→「終わった」→「忘れた」では、一か月後に直ぐに困るのです。終わった単元は「分かって」「覚えていて」「出来て当然」からのスタートなのです。
我武者羅、必死、に意識して行動しないと、「その内できる」ことなんて絶対ないのです。
プラス、高校受験は、応用問題と併用問題しか出ません。学校の定期テストの点数なんて余り当てにはなりません。
さ〜て、高校生です。
中学までの勉強で、先生の説明を基にすると、高校の先生の説明量は25%〜40%です。基本とポイントを説明したら自分でどう使えるかを考える力を付けて欲しいからです。
だって、高校のテストで授業で習った通りが出るなんて見たこと無いですもんね。
だから、中学に比べて、単元の確認と使い方の家庭学習の時間が、中学時の3倍〜5倍必要だと言い続けていますが、成績不振生徒ほど『舐め切って』中3時の半分なんてのが時々居ます。
本人曰く「その内、何とかなる」だそうです。
さぁ、ここまでお話ししてどうですか?
生徒もそうですが、保護者も考えを変えて、ご協力頂かないと、生徒も変われません。
生徒の成長と状態に応じて、対応を絞めたり緩めたりする必要があるのです。
保護者の学歴や学力なんて関係ないのです。人としての人間力の問題なのです。
近年は「私は出来ている」「私は知っている」「私は分かっている」「私は正しい」を口にされる保護者が増加傾向に感じます。
結果が出ているのなら『その通り』です。
そうじゃ無いのなら、保護者も『今までのこの考え・・・』を変える必要が…………。
じゃあ、その方法は…………個別に全く違います。
面談後に私たちが適切に提案します。