[2023年10月11日]
色々、沢山、これでもかと、不振の原因と考えられる例をお話ししていますが(実は、悪口にしか見えないとの陰口も・・・)、勿論、何年も何年も続けて来てくれている生徒の多くは、初めの頃に比べて、全然行動指図はしていません。
何故なら・・・って分かりますよね。我慢して、キチンと自分で自分をコントロールできているし、保護者にも、3か月ごとに現状をお伝えすると、お家でGoodな声掛けをして頂けているので、成績はGoodな方向に向かっているからです。
では、悪口(あっ、間違い!)悪い例のお話を続けます。
中学1年の最後に入塾してきた生徒の話です。当時クラスの平均より少しだけ上くらいの実力でした。毎日の生活や時間の使い方、復讐のやり方をキチンと指示し、短時間でも毎日塾に質問に来るように言いました。当時の目標が偏差43の高校でしたが、実際には53の高校に合格しました。
「高校では、中学の自宅学習の時間の3〜5倍するつもりにならないと落ちて来るよ」と指示しました。
ところが、入学してしまうと「賢い高校に合格出来たんだから、学校が何とかしてくれる」と中学時より学習時間が減ってしまい、予想通りに・・・。叱ると「別に、僕はここに(53の高校)行きたかった訳では無い。親と塾が行かせたのだから、このままで良い」と。
素直な気持ちを親に伝えろと指示したところ「変わる気は無い」と言ったそうです。すると保護者は「そう、じゃあ塾が勿体ないからやめ!」が答えだったそうです。これ以上下がると、彼の希望職種は手が届かなくなる筈です。でも「その時になれば何とかなる」と彼は言ってました。
中学受験をするからと入塾してきた生徒の話です。小学校内で中程の実力でした。1年間頑張らせて、何とか偏差48位で合格出来ました。すると、全く勉強をしなくなって成績ガタガタ下降です。生徒曰く「とにかく勉強を頑張って中学に合格できれば未来が手に入る」と親から言われて頑張った。僕は頑張って合格した。あんなに賢い中学に合格したのだから(偏差45で?)これからは学校が何とかしてくれる」だそうです。
話は変わります。
「お互い様」とか「あなたは頑張っていたよ」とか「まぁ人それぞれだから」は周りが慰めや励ましや妥協の言葉として使うものですよね。
ところが、近年、激増中なのが、保護者が自分で自分のために使われる場面が・・・。
たとえば、「家で子どもと話し合って下さいね」とお願いしても、「勉強するのは子どもじゃけぇ」とキチンと話して頂けない保護者の話です。
宿題や期限や約束は守れなくても、携帯や娯楽や外出やスポーツや欲しい物は全て叶えてやるのです。
「それでは、知恵が付いて誤魔化すのが増えて段々困りますよ」とお伝えすると「まぁ、先生はそう思うんじゃろうけど、『人には色々な考えがあるけぇなぁ』『人それぞれ、考えが違うけぇなぁ』」と言われました。
「人それぞれの考え・・・」を否定するつもりはありませんが、私たちには【勉強の力】を求められたのです。「人、それぞれ」などありません。
過去の長い経験から「人それぞれ・・・」を自分から言われる人って、ほとんど「出来て無い人」「間違ってる人」が自己防衛のために主張されることが多いですね。
その後には「やっぱりね!」「・・・でしょうね!」が必ず起こります。
金を払って客になれば、どんなことをしてもしなくても、何でも叶うのですかね。
頑張らずに、機嫌をとって、長く金を貰ったもん勝ちなんて、卑しい教育方針だけは持ちたくないのですが・・・(涙)