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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2023年10月13日]

えっ?まさか!家の子が?20231013

お家で「先生の言うことをチャンと聞くんよ」「言われたことは覚えとくんよ」「キチンと挨拶するんよ」「言葉遣いに気を付けるんよ」等々、色んな声掛けをされていると思います。
もちろん、「家の子は、キチンと守って、実行しているだろう」と信じておられるはずです。

先生の説明や指示をキチンと聞いて、確実な実行をしてくれれば、当然のように短期間で成績は上昇をみせます。
つまり、成績の上昇を実感してくれている生徒は、かなりの部分を実行してくれています。

ただし、現代の風潮もあるでしょうが、情報過多のこの時代。取捨選択をしないと、全てを聞いて全てを受け入れて、全てを実行していたのでは時間も身体ももちません。
内容の正しさを考えて、正しく取捨選択してくれた生徒は明らかな上昇。
自分の感情・好き嫌い・損得・楽苦で選択した割合が高まれば、成績上昇と反比例します。
成績上昇している生徒でもこんな感じです。成績が上がり辛い生徒(近年はこの部分が多数派です)や成績下降生徒の現状をお知らせします。

「えっ?まさか!」「えっ?家の子が?」「外ではそこまでだったとは」と思いながらお読み下さい。

まず挨拶です。
成績上昇している生徒は、元気良く挨拶して入って来ますし、帰りも誰も見ていなくても元気に挨拶して出ていきます。反対に、上昇できない生徒は、黙〜ってコソコソと入って来て、ノソノソと机に着きます。こちらから声を掛けないと黙ったままです。恥ずかしい生徒も居るでしょうが、他所の家に黙って入ることを容認されてきたのでしょう。「まあ子どもじゃけぇ良えが」「知っとる子なんじゃけぇ」はありえません。
次に言葉使いです。
敬語がキチンと使える生徒は『稀』です。対等(タメ語)ならまだしも、「何〜に、金払ってる塾に気を遣うの?」的な生徒も。「先生は目上だから、敬語が必要だよ」と言うと、【えっ?人間は皆んな平等でしょ】と宣う生徒まで。これは保護者に言われたことも・・・。
次は聞き流すです。
細部の意味が違う用語や文章。必死で説明しても「何かこんな感じ」で聞き流し、「分かった?」って聞くと「うん」と言ってくれます。直後に再登場しても又々間違える。
無視・スルーです。
「このやり方は間違いだよ」と注意しても直さない。「その意識では今後も同じことが起こるよ」と何度同じ失敗をしても直さない。「しっかり考えて、自分はどう思うのかをお家の人と話をして来てね」と指示してあっても、考えても無く、もちろん話し合いなぞ何ものぞ。

何度も何度も繰り返すので、ゆっくりしっかり話し合いをすると、ほとんどの生徒の言い訳は「学校では許される」「今まではこれで何とかなった」「家で親からは怒られない」「どんなにスルーしても大人から攻撃されることは無い」「余計な事は親に黙っていればバレない」です。
「生活・態度・成績に変化が見えなければ、生徒に変化が無いからだ」とお家では気付けないですかね。慣れてきたり、学年が上がると段々エスカレートしてきます。そうすると「私はやってるのに、塾は叱りばっかりする。もう嫌じゃ」「優しい塾じゃないと、やる気にならない」となります。

親は、「何〜に、金払ってるのに偉そうに、母さんが言ってあげる」とか「子どもと話し合います」と言いながら「チャンとしぃよ」と号令一発で終わらせたり、「そうなん?じゃあ、あなたに合う塾に変わったら?」とか「やる気が無いなら、お金が勿体ないから塾やめたら?」とか、突然お父さんが出て来て「言うても分からんのなら、放っとけぇ」と言うと、生徒にはラッキーとなる。

いつ、どのタイミングで「やる気」や「素直」に成れるのでしょうね。
これは全部、子どもだけの責任でしょうかね?