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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2023年11月9日]

これさえやれば成績は・・・20231109

「東大生が教える!私はこうして東大に入った」とか
「東大生の親がやった10の子育て!」とか
「このノートで成績アップ!」とか
「簡単に成績アップする〇〇学習法」とか
「本番まで残り〇〇日。まだ間に合う!」とか
受験生や成績不振生、その保護者にとっては、一瞬でこころを掴まれる言葉のCMや書籍がたくさん目に入ります。
もちろん、結果が出た人が書いたり結果が出た人が作ったり、結果が出た人が起業されたのでしょうから、全てを”嘘”と言うつもりはありません。

元々、標準以上の実力をキープしている生徒がやった「裏技」だから結果に結びついたのでしょう。

物心ついた頃からず〜〜っと、保護者の管理の下、一度も成績下降を経験していないから出た結果でしょう。

元々自分で考えて、好成績をキープしていた生徒が使っていた「ノートの取り方」をそのまま使って、誰でも効果が出るとは思えません。

自宅で、独りでコツコツ正しい勉強をし、ほぼ志望校レベルの実力を有し、最後の確認が欲しい生徒や、最後の一押しが欲しい生徒なら、ほんの数週間で『間に合う』でしょうが、今まで『まともに勉強したことが無い』生徒や、学習習慣の付いてなく、偏差値で10も15も不足している生徒が数週間や数か月で、間に合う訳が無いですよね。

じゃあ、何でこんな書籍やグッズやCMがまかり通るのかというと、「私は出来てる」「私は分かっている」「家の子はやってくれる筈」「お金さえ払えば、何とかなる」「失礼な!そんなことは無い」「私は間違ってない」なんて【きれい事】や【煽て】を欲しがったり、それを言う人を『良い人』とする風潮が蔓延しているからだと思います。
もちろん、その結果、全体の平均や結果が下降傾向となり、ドーナツ化的な中間層のいない『1強9弱』状態に向かっています。

今まで「正しい意識」で「正しいやり方」をせず「正しい量」だけやって来なかったのに、そんなに簡単に成績を上げられるのなら、日本中の受験生が皆んな、高校3年の夏までしっかり遊んで、そこから急にその『裏技』を使えば、皆〜〜んな東大生になれますね。

「あそこの塾は厳し過ぎるから嫌だ」と子どもが嫌がるからといって「そう?あなたが通うのだから、あなたの気に入る塾に変わろうか?」と、子どもの言い分を全部過信して、転々とさせた親も同罪です。

例えば、宿題をやってこない生徒を注意したら、誰が間違っていますか?何度注意しても公式や用語を覚えない生徒を注意したら、誰が間違っていますか?遅刻したり忘れ物が続く生徒を注意したら、全部塾が悪いですか?

【こうすれば成績が上がる】という、ハウトゥー物が氾濫していますが、受け入れる全ての意識や条件が整っていないと無駄になります。

それよりかは、私が嫌われながら、変人扱いされながら、クソジジイ扱いされながらでも何年も書き続けてきたこのブログの方がず〜〜っと実効性がありますよね。
何故なら【これさえ止めてもらえば・・・】【これさえ自覚してもらえば・・・】【これさえ我慢して実行してもらえば・・・】時間はマチマチですが、確実に成績上昇する方法を例を用いて書いているからです。(どんだけ自画自賛するんじゃ。恥ずかしく無いんか?)

最悪のことを一つだけ書いておきます。
自分は何も変わらず出来てるつもり、子どもにもキチンと話もせず注意もせず放任して、「そこに入れさえすれば家の子も・・・」と全てを他人のせいにしてしまう保護者。更に最後には「これがこの子の運命だったのよ」とか「勉強がすべてでは無い」と更に上から覆い被さって来られる方。もう、ここまでいくと無理かなぁ?