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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2023年11月21日]

信用できる基準は・・・? 20231121

「学校では中くらい」
小学校の先生に「安心して下さい」って言われた
「仲良しの〇〇ちゃんよりは点数が良い」
「小学校のテストで、いつも80点以上」
「中学校の定期テストで平均点位だから、〇〇高校(偏差50弱)は可能」
「中学校の定期テストでいつも90点位だから、◇◇高校(偏差60)」は安心」

面談の時に「〇〇さんの少し不安な部分は◇◇ですね。◎◎の教科の学習方法を検討し直すか、毎日、塾に自習に来るか、塾の授業数を増やすかの検討が必要ですね」とお話しすると、保護者から返ってくる返答の代表です。

さらに、「私たちの時も、毎日学校に行ってるだけで普通の成績でしたよ」
「私たちは、宿題をやっただけで、普通の実力になりましたよ」
「テストの真ん中の50点より30点も高いんですよ。優秀です」
「学校の授業を完璧に理解してるから90点取ってるんでしょ」
「塾は、時間を増やして金儲けがしたいから上手いこと言って・・・」
と、またまた理不尽な・・・。

いつの話ですか〜?誰の情報ですか〜?
現代の情報からみて違うから「違う」って言ってるんです。
そんなに自信をお持ちなら、ご自身で生徒と向き合われた方が高い成果が得られるのではと考えてしまいます。

何度も何度もお話ししていますが、現代の小学校と中学校は、テストの為の解説を毎日の授業で話しているような状況です。
小学校のテストは「準拠」と言いながら、準拠ではなく、ズバリ「教科書まんま」のテストなのです、国語の長文なんて三分割してテストするくらいです。
昨日今日の3日分の記憶があれば100点保証です。
中学校も遥か昔の先生手作りのガリ版刷りテストなんて博物館級です。
教科書・プリント・サブテキストに載っていて、学校で解説された問題しか出ません。普通に授業を聞いて普通におぼえておけば皆〜んな95点か100点です。人間ですから「忘れ」や「勘違い」を加味しても、80点を下回るなんて起こり得ません。
つまり、本来の必要な理解が無くても「先生が何かこんなことを言ってた」「良ぅ分からんけど、こう書いとけば・・・」で85点や90点は取れてしまうのです。
つまり、分かって無くてもノートを見て「何かこんな感じ」と覚えておくだけで、すごい成績が取れてしまうのです。
この勉強方法や意識を修正せずに、万が一志望高校に入れても入学後直ぐに頭打ちの苦労を体感します。

昔、昔〜〜し、こんなことがありました。
「家の子、数学の応用問題が苦手らしいので、そこだけ教えてやって下さい」
『模擬テストを見ると英語も分かってないですよ』
「そんなことは無いです。学校では良い点数ですし、本人も自信を持っていますので・・・」
『学校では点数取れてますが、文法の細部が分かってませんよ』
「そんなことはありません。失礼な」

そのまま、数か月が経って、受験の直前になって
「家の子、数学は出来るようになったけど、英語の点数が下がり始めたので、来週から数学を止めて、英語を教えて志望校にお願いします」と言われました。
『いや、そんなに急に言われても・・・。後2か月しか・・・。だから、春にお話ししたのに・・・』
「何〜〜に、その言い方。偉そうに。いままであれ程月謝を払ってきたのに!」「もう良えわ。あそこの〇〇塾なら今からでも大丈夫って言われたから・・・」「今日でやめます」

たしかに、私たちは「サービス業」です。
しかし「黙って座れば直ぐにピタリと・・・」なんて水道修理のCMみたいなことは不可能なのです。
現状を理解させ、不足を説明し、内容を理解させ、必要事項を覚えさせ、何度も応用問題を解かせて使えるようにしないとダメなのです。
一朝一夕では無理なのです。
だから、12年も16年も学校に行って繰り返すのです。

今だに「来月のテストで点数を上げて志望校に・・・」なんて親御様がおられますが、現在の生徒の実力を測るのは、学校のテストや先生のお言葉ではないのです。
本当の実力は模擬テストの偏差値しか信用できないのです。