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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2023年11月28日]

何故、腹が立つの?20231128

私たちが教室で指導していると、「ぷぅ」とした顔で黙り込んで動かなくなる生徒が居ます。
それを耳にされた保護者からお叱りの電話を頂いたり、面談でお母様に生徒への対応の微修正をお願いすると、突然不機嫌になられるお母様も居られます。最悪の経験は、「何ですか偉そうに!もう結構です。今日でやめさせます」と言われた方も居られました。

私たちの目的は何でしょう?
生徒や保護者を怒らせて、不機嫌にして追い出して仕事を減らして楽になることですか?
絶対、違いますよね。現状と将来への問題点を見つけ出し、出来るだけ早めに修正できるようにアドバイスをすることですよね。

じゃあ、何故生徒や保護者は腹を立てて反抗的な態度になるのでしょうか?

「私は、やってる」
「自分は、正しい」
「家の子は、家ではやっている。出来ている」
「学校ではこんなに高得点なのに模試では何で・・・?」
「私の対応が悪いの?」
「私の子育てが間違っているって言うの?」
「人それぞれの考え方があるの!」

その通りです。「私たちが全て正しい」「私たちは神だ」なんて言うつもりはありません。どこかの国のトップのように「煽てろ」「褒めろ」「崇めろ」なんてつもりは【これっぼっち】もありません。
やっていて、正しくて、出来ていて、間違っていなければ、希望の結果になっているはずですから。成績優秀、自立・自己責任の生徒の保護者から、上記のお言葉を頂戴することはほとんどありませんから・・・。
「思い通りに成績が伸びない」「何故だか成績が不振だ」の生徒の要望か、その保護者の「私ではどうにも出来ないから・・・」の『成績を上げてくれ』との要望に応えるために必要な【苦言】を嫌われるのを覚悟で正直に伝えているだけです。
つまり、間違いに対して「間違っています」と伝えているだけなのです。

学校だけなら無料なのに、塾や家庭教師や通信教育に多額のお金を支払われている目的はなんですか?
生徒自身が日常から正しく頑張っていて、合格判定もAが取れている生徒が、直前の確認と自分を安心させるための支払いは大切なお金の使い方だと思います。
しかし、結果が出ていなくて学校でも成績不振、自分の感情とやり方は決して変えない、志望校レベルにもまだまだ遠く、学習のやり方と量を変える必要がある生徒ほど「有名受験塾(一斉タイプ)」や「決して叱らない・優しく優しく機嫌を取ってくれる塾」を好む傾向にあります。保護者も「家の子が通うのだから・・・」「子どもが選んだ塾が最良の塾」とか「あそこに行けば必ずやってくれるはず」と修正や改善とはならないタイプの塾を好まれる傾向にあります。

自分のお金を自分の好みに使われるのは当然です。安さだけを求めず大好きな雰囲気を満喫したいから少しだけ高めのお店に行かれることも理解できます。
しかし、子どもの教育費に使うお金もそれで良いのですか?「私は子どもが選んだ塾に行かせた優しい親」「私は子どもの為に、高いお金を払う為に頑張っている良い親」で良いのですか?
教育費は目的や結果を叶えるために大人がしっかり考えて使うべきでは無いでしょうか?
昔「一応塾」なんて言葉がありましたが、それを逆手にとって、結果や改善よりも、生徒や保護者の機嫌を取って、気分良く月謝を払い続けてもらうことを大目的にしている塾が増加していることも事実です。

改めてお尋ねします。お金を頂いている塾は、何を目的にどうなるための行動をすべきなのでしょうか?改善のために必要な事実をお伝えすることが「ご立腹」の最大の原因になってしまってますか?
じゃあ腹を立てている人の言い分を正しいとして、私たちが改善すれば生徒の成績が改善できますか?