[2023年12月19日]
「もう、勉強は終わったの?」
「終わったのならゲームしても良いわ」
保護者から、よくよ〜く耳にするセリフです。
「終わった・・・」って何ですか?何がどうなったら終わったことなんですか?
当然、生徒も「もう、勉強終わったも〜ん」とか
「え〜ぇっ、勉強終わったのに、ま〜だするの?」
と、「プリントを埋めた」とか「宿題は書いた」で【完璧】のように主張します。
子育てや教育に熱心なお母様方には『釈迦に説法』かもしれませんが、再度申し上げます。
【勉強は作業ではありません】【勉強に終わりはありません】
日常の勉強は、素直にキチンと「聞く」ことは当然として、内容や使い方、どんな場面で使えて注意することは何か、など単元の主旨を理解し、演習を繰り返してどの方向からの問いにも対応できるようになって、それまでに分かったことを暗記できて終了です。
それを、「学校の先生がこう言ってた」とか「学校ではこれで怒られない」とか「家の子はチャンと宿題してるのにテストの点数が上がらない」とか「先生の教え方が・・・」なんて言ってるから学年が上がれば上がるほど成績が下降するのです。
中学になっても、小学校の時の分数のルールや割合の計算、比例や角度の単元を理解出来ていないために、文字式や比例・反比例、分数の方程式、図形や証明をいくら学校で丁寧に説明しても分かる訳がありません。
英語でも同じです。基本の6文型が分かっていない生徒に、三単現や進行形、受動態や完了形をいくら丁寧に説明しても分かる訳がありません。
そのまま「今まではこれで何とかなった」と小学・中学の授業で、「聞いた」「ノートを書いた」「宿題は出した」と作業だけで理解もせず、黒板に書かれた問題しかテストに出ない勉強方法を変えずに高校に進学して、ガタガタに成績下降した生徒を何人も見てきました。
素直じゃ無い生徒は、何度注意しても【自分のやり方】に過大な自信があるので【無視】を続けます。
その保護者も「家の子はチャンとやってるって言ってます」って受け入れて頂けませんし、「これが、この子の運命なんです」って訳の分からない言葉まで言われます。
結論を申しますと、勉強は作業ではありません。
更に、現状の地元小・中学校の授業を聞いたり宿題をしただけでは『勉強した』ことになっていません。
日常の意識ややり方を変えずに、さらに塾に来て「聞けば」「習えば」「教えてもらえば」「行かせれば」なんて無理ですよね。
現状の小・中学の生徒なら、毎日の家庭学習は、学校の授業時間の半分以上を目標にしたいですね。
当然、高校生なら宿題以外で最低でも4〜5時間の家庭学習が目標です(平日はクラブで無理なら土日に借金を返して下さい)。
もちろん、作業だけはいくらやってもダメですよ。頭が動いて考えていないと・・・。