[2023年12月27日]
生徒たちと接していると度々(?)耳にする言葉が沢山あります。
「ええ(良い)じゃん!少々!」
「ちょっと位許してぇやぁ」
「そんなに細かいことを言わんでも・・・」
「何かこんな感じ」
「多分こんな感じ」
等々です。
本当は、全部「褒められた言葉ではない」のですが、まあ『・・・こんな感じ』は今回は置いておきます。
問題は『少々』『ちょっと位』『細かいこと』です。
社会人になって、日常の生活の中では、我慢や妥協や効率が優先されますので許される言葉です。
カレーの辛さやラーメンの麺の堅さ、洋服のサイズや化粧の濃淡など、個人の好みですし、その日の気分で「ご自由に!」ですよね。
しかし、社会人でも業務としての「見積り」や「研究」「実験」「契約」「納期」「期限」等には使ってはいけない言葉ですよね。正確性と絶対性が必要な部分です。
学校の勉強も同じです。用語やルールや公式に『何かこんな感じ』なんてありません。一文字でも違ったら『バツ』です。
なのに子どもたちは「ええじゃん少々」って言います。「ダメだ」って言っても「ちょっと位、許してぇやぁ」と言います。
どこまでが「少々」でどこからが「大々」になるのでしょうか。どこまでが「ちょっと」で何を越えたら「たくさん」になるのでしょうか。
更にダメ出しをすると「今までの学校の先生は許してくれたのにぃ(ぷぅ)」となります。
おそらく、この生徒は、日常の生活が「大体」で送れているのでしょう。何をしても何をしなくても「まぁ、少々は・・・」で許されているのではないかなと想像します。
用語や定義は絶対です。一文字でも変わっていれば別物です。英単語にしてもそうです。一文字でも違っていれば『バツ』です。社会や理科も同様です。一文字でも違っていれば別物です。
そこを意識せずに何となく受け流す習慣を続けていては、上がるものも上がりません。
日常生活の中にもたくさんあります。
ルールや決まりは絶対です。自分流にアレンジして使ってはダメです。
家庭内のルールも同じです。「学校から帰ったら手洗いうがい、着替えをして即宿題」って決めたとしましょう。何故、小学高学年や中学になると、宿題よりもスマホが優先になるのでしょう。
こんな生徒たちが「ええじゃん、少々」って言って成績下降していきます。
「学校や社会で生徒を・・・」と色々スローガンはありますが、現実には無理です。下手に強制するとマスコミの餌食です。これらの躾の部分は家庭でしかできません。
「私だって仕事があるの。専業で見てられない」と言われることもあります。
当然です。近年「専業主婦(夫)」なんて少数派です。
だから、話し合って【家庭内ルール】を作る必要があるのです。
その時その時の親の状態で「許したり」「叱ったり」するから、上手にごまかすことが上達するのです。
家庭内ルールは絶対です。当然違反者には『罰』があります。これは大人も子供も平等が良いですね。