[2024年1月1日]
塾に通われる目的は大きく分けて2通りあると思います。
一つ目は、成績優秀だが、さらに上のレベルや上の学校を目指したい生徒・保護者。
二つ目は、成績不振なので、原因を追究し、改善ポイントを明確にし、最初に目標設定した実力・学力・進学先まで引き上げて欲しい生徒・保護者だと思います。
長く通ってくれている生徒は、途中で何度か保護者面談や生徒との現状分析と目標の設定し直しを行ないますが、入塾間もない生徒とはそれができていません。
入塾時に現状分析を行ない、目標までの距離を明確にし、それを修正する方法と距離を埋める方法と量を明確にお伝えし、必ずそれに従って頂くことを納得して頂いた上で入塾を決めて頂いています。
当然、機械や物ではありませんので、スピードや結果が予想・予定通りにいかないこともあります。
途中途中で現況や生徒の行動の報告や相談が出来ていればよいのですが、タイミングが悪く、報告や相談が出来ていない場合もあります。
予定通りに生徒が頑張ってくれて、ご家庭でも声掛けなどでご協力頂けて予定通りに変化できたら万々歳です。もちろん、予定以上に頑張ってくれて、期限より随分早く目標に到達した場合には、新たな目標設定をするのか確認面談をしますが、現状通りなんて無く、ほとんどの場合は新目標を設定します。
困るのは、期限は迫っているのに少しだけ目標に届きそうにない場合?と、生徒が指示通りに行動してくれなくて、ご家庭でもご協力頂けず、ほとんど変化が見えない場合?です。
?の場合は、新しく「もっともっと」の行動指標を示すか、目標設定の変更をするのか話し合いを行ないますが、ほとんどの場合、「もっともっと」の結論に至ります。
困るのは、頑張れば何とかなりそうなのに、最近増加傾向にある「繊細ちゃん」が「もうダメかも」「私には無理」と先に先に負けて待っている場合。
さらに、それを私たちには内緒で、家庭内だけで「じゃあ、もう良いか。ダメもとで良いからやれるところまでやってごらん」と結論付けられている場合です。私たちは聞かされていないので、以前以上に「頑張れ頑張れ」と発破を掛けてしまいます。繊細ちゃんは耐えられなくなって折れるか折れる一歩手前です。結局私たちが「生徒を分かってやらない」として叱られて終わりです。
?の場合は簡単(最苦労)です。スタート時に決めた期限や目標は決して修正がありません。しかし、生徒は指示や指導をことごとく無視するか、自分の好みのやり方や量に勝手に変更して、予定に従ってくれません。当然実力が予定通りに上昇しないので何度か保護者とも話し合いをしてご協力をお願いします。ご家庭でご協力頂けているのに生徒が無視しているのか、ご家庭も何も変わらず生徒も何も変わらずなのか分かりませんが(本当は少しは分かってます。それは・・・言えません)やっぱりその後も同じです。
目標は変わらないのに期限は迫ってくるので、生徒への対応や量は厳しくなります。
すると、「家の子を分かってくれない」とか「家の子に合わせて、簡単な所を何度もやってくれるんじゃないの?」とか「家の子、厳し過ぎるから嫌だって言うんです」と、退塾になったら私たち泣くしかないですよ。
態度や協力が無くて、成績が上がらない生徒の受験が近づいて保護者とお話しした時、言われて一番落胆するのが「目標は、聞かれたから一応言ってみただけ。無理なら無理で、別に最初から〇〇校でも良いかなと思っていた。言ってみて叶ったら儲けかと思っていた(アメ横の値切りか?)」と、『そりゃあ、ご協力頂けないわなぁ』と納得と言うか、落胆というか、腹も立たないくらいの・・・・・・です。
私たちは結果を求められたら【全力で】応えようとしています。どこかの「教えたけど生徒が従ってくれないから知らない」って気楽に放置している塾とは違います。
だからこそ、私たちにも、もっと親子の決定事項の連絡を下さいませんか?知らされて無ければ、以前の情報を信じています。すると、嫌われるんです。
これも、私たちの努力不足ですか?それを言われるとちょっと耐えられないかも・・・。