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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2024年1月8日]

家の子、一人では何にもできないんです20240108

生徒に「明日の〇〇は何時から?」とか「今週で、予定があって来れない日は?」とか「今日の忘れ物は明日持って来てね。大丈夫?」「来週の模擬テスト、遅れないでね」と、生徒の行動や行事を確認しながら指導の予定を立てたり指導したりしています。
そこで「その日、大丈夫です」「別に何にも無いです」等、生徒にOKを貰って、そのつもりで準備していると「いつまで待っても来ない」「当該時刻になって保護者から電話」「翌週になって『何で来なかったの?』と確認すると、あっ、忘れ取った」とか「えっ?だってクラブの大会があったから・・・」と、何のために予定確認をしたのか分からない事態が度々おこります。

近年の子供たちが『異常に大切にされ過ぎて、他人に迷惑を掛けることに何ら心痛が無い』ことも一因だと考えられますが、周り(他人)の話をキチンと聞いていないことや、自分の予定さえも他人の責任として理解していない・覚えていない場面が度々おこっています。

逆に、近々の2週間から1か月の予定が頭に入っていて、確認すると即答してくれたり、何んにも言わなくても、テストや行事予定日から逆算して準備してくれる生徒がいます。それができる生徒は比較的学力の高い生徒が多いです。

と言うことは、前記のように予定や義務が頭に入っていない生徒は、・・・・・ということですかね。

考えてみればそうでしょう。他人の話をキチンと聞かない。内容を理解して飲み込んでいない。覚えていない。シュミレーションできない。何でも人のせいにする。困ったら何でも「母さ〜〜ん」で解決。
そりゃあ、その結果以外はおこりませんよね。
常から、学力不振生徒の原因をお話ししていますが、色々がそれと合致しています。

何故、この生徒たちはスケジュールを理解せず・覚えず、「放っといて」「迷惑かけても気にせず」行き当たりばったりの生活を続けているのでしょうか。

私が長年の塾活動の中で経験した事例から分析するに、生徒たちはそれでも何とかなったからです。
学校では、行事予定を事前に知らせ、印刷物で配布し、更に前日には再度声掛けまでします。声掛けをせずに生徒が忘れていると、生徒の保護者からクレームが入るそうです。「そんなん覚えているわけ無いでしょ。子ども相手に!」という感じらしいです。
塾でも同じ(本当はもっとヒドイです。何故なら『私はお金払ってるお客様』の意識が根底にあるため)です。生徒が忘れていて来なかった時に、生徒からではなく、保護者から電話があります。「〇〇があったのを忘れていたようなんです」とか「「呑気なんですよ。家の子」とか「何とかなりませんかねぇ」とかです。
何でそうなったかと言えば、それを生徒にやらせずに、恥を掻かせずに、責任を取らせずに、何でも大人の力で【知らない内に、何とかしてやった】結果だと思います。
やらせて苦労させて失敗をさせて責任を取らせないと誰でも覚えませんよね。
「二度と嫌だ」と思ったら、自覚も意識もしますよね。

やらせていない人ほど「私が居ないと何〜にも出来ないんだから・・・」と言われます。

都はるみと岡千秋の「浪速恋しぐれ」なんて、現実にはおこらないですよね。