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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2024年1月17日]

本人の「やる気」があってこそです20240117

「やる気のある生徒を後押しします」
「生徒の学びたい心を応援します」
「多様な学びの場を提供します」
「学校は楽しいって生徒たちに言われるように・・・」
って、行政やマスコミは度々公言しています。そり通りです。すばらしいことです。

「若い時の失敗や間違いは、いくらでもやり直しができる」
この言葉もその通りだと思います。私も出来るだけ応援したいです。

以前、話題になった映画『ビリギャル』や、近年話題になっている学生時代にヤンチャして退学したり、悪友と遊び歩いて学校に行かなかったことを後悔し、20歳を過ぎて小学校の勉強からやり直し、大学に挑戦している人を手伝っている塾もあります。素晴らしいことだと思います。チャレンジしている本人も立派です。応援したいです。

しかし、よくよく読んで見たり、よくよく聞いてみると、「あっ、やっぱりなぁ」と思います。
応援や手伝いは、本人の行動がおこった後にしかできません。
「ビリギャル」のモデルになった人も、学校の時間以外は、ほとんど塾で過ごしていたそうです。友人と遊びに行っても、その途中で勉強し、翌日には必ず課題は提出していたそうです。
「やり直し受験」を手伝っている塾でも、生徒は1日10〜15時間くらい勉強するそうです。授業は1〜3時間で、それ以外は自習です。誰の強制もありません。

学校の「楽しい」「面白い」もそうです。
自分からやる気の生徒は、「出来た」「分かった」「説明が的確」に楽しさや面白さを覚えますが、『じゃない生徒』は単純に「遊ばせてくれる」「放っといてくれる」「何もしなくて楽」「先生がギャグを言う」「友達がふざけた」を楽しかった、面白かったと認識しています。
そりゃあ、『じゃない成績』になるでしょうね。その上、家でも『何もやる気が無い』のなら、『じゃない』が加速するでしょうね。

「行政が後押ししてくれるんじゃないの?」
「家の子を応援して教えてくれるんじゃないの?」
「今までは勉強してこなかったけど、やり直しで中学からは塾に行かせるので何とかして頂戴」

これらの「ことば」には何か間違いはないですか?

本人は、現状を理解して、今までの意識と行動を改めて『やる気』になっているのですか?
ご家庭でも、今までの対応を改めて、子どもに目を向けて応援して頂けるのですか?

こう、お尋ねすると、間髪入れず「もちろんです」「頑張るって言ってます」と返ってきます。

意地悪なので再度お尋ねします。「やる」「頑張る」って何をどうすれば「やった」ことになりますか?

何故、ここまで意地悪かと言いますと、何も変わらないのに「分かってるもん」「やってるもん」「失礼な」と主張した生徒・保護者が多かったからです。
現在の成績に関係なく、本当に「変わりたい」と思って決心した生徒・保護者は、アドバイスすると直ぐに実行して、「つもり」や「ふり」はありません。増してや、指示をスルーなんて絶対起こりません。
短期間に偏差値10upでも可能です。現実に実現した生徒を何人も見てきました。

言葉ではなく「本気」「やる気」「素直」「我慢」「忍耐」「継続」は本人の心が決めることですよね。