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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2024年2月6日]

Teach(ティーチ)とCoach(コーチ)について2024

先生(指導者)が生徒(被指導者つまり教わる人)に指導する方法について考えてみました。

何かを誰かに教えて頂く時、「指導してもらう」と「教えてもらう」の言葉がありますよね。
例えば、学校・塾・ピアノ教室などの場合『先生』って呼びますよね。スポーツ系では『コーチ』って呼びますよね。これって、何が違うのでしょうか?

何かを【習いたい】【出来たい】と思うのなら、知識が必要なものは知識を与えて頂いたら、自ら復習し繰り返し演習すれば出来るようになります(一般的にはね)。理解しよう・復習しよう・出来るまで繰り返し演習しようと思わなかったり実行しなかったりしたら、当然出来ることなんてありませんけどね。

スポーツ・運動系でも、教えてもらったら、自ら考えて、一人で練習を繰り返せば可能なはずです。
しかし、出来てるかどうかは外からカメラ等に撮って見直すか、誰かに確認してもらうしかありません。
こちらも、自ら練習を繰り返さなければ出来ることなんてありませんけど、知識系に比べて、結果が見え易いので、練習はしているのか、やり方に間違いが無いかの確認が周りから出来易いのです。

ここまでの話の流れで思ったことがあります。
教えてもらって出来るようになりたいのであれば、知識系は、知識を与えられたら一人で演習して出来るようにするのが当然。運動系も教えてもらった後、一人で練習するのは当然ですが、本当に出来ているか誰かに確認をしてもらう必要があるようです。
つまり、出来てるか正しいかは誰かのチェックを受けるのが必要で、これは、知識系でも取り入れれば、かなりの結果上昇が見込まれます。

しかし、何故か殊勉強に関しては、出来ていない生徒・保護者ほど「聞けば」「習えば」「教えてもらえば」「行かせれば」「学校のプリントだけを覚えておけば」「家の子は・・・」「家の子に限って・・・」と言われます。
たしかに、スポーツやピアノほど直ぐに結果が目の前に見えませんから『勘違い』されやすいかもしれませんが、模擬試験や入試の結果には明らかに露骨に無慈悲に出てきます。
特に、思い込みのままで入試の結果に出てから後悔しても、もう戻れませんよね。

つまり「Teach」は、受け取った生徒が『確実に一人で演習して定着する』前提の【知識だけを一方的に与える】行為です。受け取る生徒が、自主的に必死で受け取ることが前提です。
一方「Coach」は、効率的な受け取り方や正しい練習の仕方をも指導し、受け取った生徒が、確実に練習して実力になっているかまで確認する行為です。

多くの学校や塾(特に今流行りの“優しい塾”)では、「Teach」しかできません。
知りたくて、出来たくて前のめりの生徒なら良いのですが、近年激増中の『聞いただけで「出来てる気」になっている生徒』では、後々「あ〜〜ぁ」や「やっぱり・・・」の結果しか期待できません。

スポーツも頑張っている生徒が、スポーツのコーチには厳しく言われても求められても「歯を食いしばって」耐えて練習するのに、何故か勉強となると指示を「無視」したり、注意を「スルー」したり、酷い時にはお母さんに言い付けて、「厳し過ぎるって言ってます」と保護者から塾にクレームまで・・・。

自主的な前向きの生徒は「Teach」で頑張れば良いのです。もっともっと知識を吸収して下さい。
しかし、「伸び悩み」「不振」「下降気味」「勘違い」の生徒には「Coach」じゃないとダメなのですが、
何故か「Coach」が必要な生徒と保護者ほど「楽」「放っといて」「優しく」を求めて、その上結果も【上々】を求めるのは何故でしょうね。