[2024年2月11日]
先日、教室周辺の公立高校の志願倍率が発表されました。
以前や昨年は、0.9〜1.1倍くらいだった学校が、1.47倍や1.28倍になったり、逆に以前は1.4倍や1.3倍が慣例だった学校が0.58倍や0.76倍になっています。
もちろん、学校努力(企業努力?)の成果で人気が高まった部分も否定しませんが。全体を冷静に眺めていると別の傾向が見えてきました。
ある保護者の意見をきいてみると
「家の子、学校のテストで天才的な点数(85〜95らしい)を取ってくるから当然じゃない?」
「家の子、平均点位をキープしてるから、あそこで当然じゃない?学校の先生も止めなかったし・・・」
「別に、最悪落ちても、私学も補助が出て、公立と変わらないからチャレンジ!」
「万が一入れたら、良い大学に行けるから”得”じゃない?」でした。
別に、中学校の先生に少しだけ話を聞いてみると、
「少子化で、私学が99%位合格を出したから、生徒も保護者も出したい放題。これで大量に不合格が出て、どんな高校生活を送るのか・・・」
「学校のテストの点数は当てにならないのに、生徒も保護者も勘違いして・・・」だそうです。
私の意見で解説しましょう。
確かに学費の面では心配が無くなったので「チャレンジ」は良いことかもしれません。
「先生が止めなかった・・・」に関しては、学校の先生は、自論で止めると『責任問題』になるので「無理だろうな・・・」と思っても【止めれません】先生が悪いのではありません。塾の先生も、儲け主義の塾は、合格実績が手に入るので、少々無理でも受けさせます。親身な塾では『止め』ますが、近年の保護者は聞き入れて頂ける方が減少傾向です。それで不合格にでもなろうもんなら「あそこの塾、ダメね」です。
「学校のテストの点数での判断・・・」ですが、学校の先生は、偏差値がありません。知らないのではなく、校内に偏差値を測る教材やテストがないので分かりません。その上、近年の生徒の全体が下降傾向にありますので、10年〜20年前のテストに比べて、異常なくらい簡単になっています。学校で説明した問題そのまんましか出題しません。だから90点や95点取れて普通なのですが、平均点が60点弱というのは何でしょうね?授業聞いてる?テスト勉強してる?
だから、90点取れてる生徒でも、少し数字や図形を変えると解けません。「ずる〜〜い」って言います。
それを基に我が子の立ち位置や志望校を決めるのですから、入試問題は解けませんよねぇ。
教室の開校当時はテストで75点あれば偏差値50はありました。最近は、テストで90点とっても偏差値50に届かない生徒もいます。そりゃあそうです。分かって無くても「ノートをまんま」覚えているだけですから・・・。
ちなみに平均点位の生徒で偏差値37〜38です。
その後、万が一合格出来ても「正しい勉強の仕方」を身に付けて無いまま高校に入ってしまいますので、入学後の姿が目に浮かびます。
まぁ、私が色々言うと、又々『うるさいなぁ。放っといて!』と叱られますから、今日は感想だけで・・・。