[2024年2月12日]
先日、書店で面白い本を見つけました。
「中学生、中間・期末テストの勉強法」です。
日常の授業の聞き方。ノートの取り方。覚え方。テスト勉強の仕方。等が、こと細かく書いてあります(ネタばれですかね?すみません)。
私は10年以上前から、生徒たちの意識と行動、保護者の意識と地元学校の先生の対応に色々疑問を持っていました。
保護者面談や入塾相談でお母様方から言われる次のセリフに違和感がありました。
「家の子、頑張ってるんですが、点数が上がらないんです。勉強の仕方が分かって無いのかもしれません。覚え方を教えてやって下さい」です。
頑張ってるのに点数が上がらない?……何をどう頑張っているんだろう?
覚え方を教えてやって下さい?……教えたら直ぐに覚えられるの?今まで漢字はどうやって覚えてきたんだろう?
中学校の先生に聞いた話だと、授業で生徒たちが説明しても用語を理解せずに解き方も理由や根拠無しに「こう習ったから・・・」と何となく『空覚え』でテストに向かうから、徐々に平均点が下がり、授業にならないからテストレベルを下げていると嘆いておられました。
「聴く」「分かる」「覚える」なんて、教えて簡単に出来ることではありません。出来たいと心に決めて、色々試して繰り返して、必死で出来るまでやり続けるしかないのです。
聴いて教えてもらったら直ぐに出来るのなら、ピアノで直ぐにコンクールに、野球で直ぐに甲子園に、サッカーで直ぐに国立に行けます。
スポーツや習い事では「そんなバカなことが・・・」と理解頂けるのに、どうして勉強となると、そんな不合理な要望が出てくるのでしょう?
成績不振生徒や伸び悩み生徒、成績下降傾向生徒の共通点は『素直じゃない」「考えない」「楽をしようとする」「継続できない」と、「甘ちゃん・赤ちゃん」です。
やってないのに、素直に従ってないのに、「母さ〜ん。私はやってるのに先生が怒る。成績が上がらない」と嘘までついて自分を正当化して親を味方につけようとすることです。更にそれを真に受けた親が、クレームや金の力で相手を抑えつけることです。
成績上昇生徒や改善中生徒の保護者はそんなことはしません。
指導者と息を合わせて生徒に対応し声掛けをしています。
本の悪口を言っているのではありません。本の内容は正しいです。
こんな本が必要とされる世の中に嘆いているのと、私が口で言っても信じてもらえなくても、有名な人が言うと、完璧に有難がられる【落差】【扱いの身分差】が身に染みているだけです(涙)(涙)(涙)。