[2024年2月20日]
近年「中高一貫校」が増加しています。
私学は勿論の事、公立中高一貫校も増加傾向にありますし、大学の付属中高一貫校も昔からあります。
入学試験偏差値が60台後半から70台の学校ならば、元々勉強する習慣や勉強のポイントを理解していると思われるので今回の話題からは除いて考えて下さい。
何故、義務教育の中学校と「じゃない」高校を一緒にして「一貫校」にしているのでしょうか?
勉強の習慣付けの小学校は置いといて、教科の基礎を学ぶ中学校と大学受験に向けた教科の発展・利用を学ぶ高校を隙間無く食い違い無く学べるのは効率的だと思いますし。少しだけ前倒しで学ぶことで時間的にも効率的だと思います。
ただ、近年の「入学希望」の保護者や生徒に「動機」や「理由」を聞いてみると「高校受験をしなくても良いので楽」とか「同じ環境で同じ先生に見てもらえて安心」とかが多いです。
時々聞く「マズい」のが、「中学受験を頑張って入ってしまえば、後は学校が何とかしてくれる」とか「今まであなたは小学校で優秀(クラスで上から30〜40%)だったんだから、これからも多分大丈夫」です。
先程も書きましたが、小学校は勉強の習慣付けと社会性を身に付けることが主です。難しい学問は学習しません。先生に言われたことをいかに素直に受け入れて実行できるかです。逆に考えれば全てを素直に受け入れて実行できていればクラスでトップ3には絶対に入れています。
なのに、クラスで30%の生徒が、中学からは人が変わったように我武者羅に「取りに行く」学習をするでしょうか?中学はもちろんのこと、高校からは、内容は複雑になり、スピードも上がります、高校の先生も今までのように「手取り足取り」対応しては下さりません。なのに生徒たちは「去年までの先生が今年も教えてくれるのだから、同じようにやってれば何とかなる」と舐め切った気持ちで行動し、成績を激下降させた生徒を少々?沢山?見てきました。
前述の高偏差の生徒は別として、分かり易く言うと一般的に「小学校しか知らない」生徒が、「同じ建物」で「同じ先生」とず〜〜っと過ごすことしか経験してないんです。誰かが【違うよ】と具体的に注意してあげないと【小学校の価値観】で過ごしてしまいますよね。
「人それぞれ」とか「色々な価値観」とか「個性」って言いますけど、ある程度の経験をした大人じゃないと判断はできないと思います。
つまり、せっかく中高一貫校のメリットと『功』を求めて受験・入学したのに、キチンと理解してキチンと話し合わないと、せっかく入れた中高一貫校が逆効果の『罪』になってしまいますね。