[2024年3月29日]
「〇〇になりたい」と思ったら、必死になって練習しますよね?
たとえば、プロ野球選手になりたかったら、毎日筋トレやロードワークをしたり、自宅で素振りをしたり、練習日にはコーチや監督の指示を必死で聞き、嫌でも何でも言われた様に繰り返しますよね。
保護者も「〇〇にならせたい」や「〇〇になりたいのを叶えてやりたい」と思ったら、同様ですよね。
食事に気をつけたり、練習の環境を整えたり、面倒でも練習時間に合わせて生活の時間を変えたりしますよね。適当に金だけ出して“放っとき”ませんよね
「行ってるから、何とかなる」
「行かせてるから、何とかなる」
「行ってるから、その内上達する」
「行かせてるから、その内上達するはず」
「監督が何とかしてくれる」
「有名な指導者だから、家の子でも何とかしてくれるはず」 とは思わないですよね。
間違っても、「お金を払ってるお客様なんだから、私は何もしなくても・・・」「私は何も変えなくても・・・」なんて絶対思わないですよね。
じゃ、何で、勉強が苦手・不振・下降気味の生徒や保護者ほど上記のようなセリフを口にされるのでしょうかね?逆に考えれば、こんな意識や優先順位をお持ちだから学力だけが中々改善できないのかなぁ。
以前、親の夢が破れたので子どもに【野球命】の生活をさせておられる親子が居られました。
ここまでは私が意見を申し上げることではありません。
しかし、我が教室に連れて来られて、我々に色々言われた内容に多くの疑問符が・・・。
生徒は中2でした。学力は抜け穴だらけで確実な出来るのは小2レベルまで。勿論基礎からゆっくり説明し、一つずつ確実に作業をして復習と宿題を指示して帰しました。
翌日、お母様から電話がありました。「家の子毎日、自主錬で忙しいので家ではそんな時間はありません。宿題なんかもっての外です。復習や宿題なんかしなくても出来るように、授業を【もっと良いように】教えて下さい」です。
その後「塾の日の塾の時間になるとお腹が痛くてトイレから出られないんです。もっと優しくしてやって下さい」と追い打ちが・・・。
偏差値30台の中3の生徒と保護者が「塾に来させるから野球で有名な〇〇高校(偏差値60台)に入れて下さい」と来られたこともありました。
これは極端な例ですが、成績が伸び悩んでいる生徒や保護者は同様のものを感じているのは私だけでしょうか?
塾でいくら注意をしても決して従わずに無視する生徒。自分流を変えずに今まで通りを続ける生徒。見えなければバレなければ良いと思っている生徒。「先生の説明を聞け」って叱ると『聞いてる』って、途中や根拠や解き方のヒントは相変わらずスルーして答えだけを書いて満足してしまう生徒。
「家の子に確認したら【チャンとやってる】って言ってます」「家の子は良い子です」「私だって色々用事があるんです」「私だって色々子どもに注意しています」「私の人生を全部子どものために使う訳にはいかないんです」と何度生徒の塾での問題行動や家庭での行動の改善をお願いしても、「言ったのにやらない」とか「言うと機嫌が悪くなって部屋に籠る」とか「親は子供がその気になるまで【見守るしかない】んです」「勉強が全てでは無いです」と『あぁ、原因はここだな』と思われる行動をされる保護者まで・・・。
何かを成し遂げたり、何かに成りたければ本人が本心から思って本気で行動するしかないはずです。
もちろん家族や親の協力があると、それが少しだけ早まります。
私たち塾がしてあげられることは「間違いを指摘してあげたり」「少しだけ近道を教えてあげたり」「どうすればもっと確実に届くかの方法を言ってあげること」しかできません。
「お願いしたんだから・・・」で本人も保護者も何も変わらなければ結果も中々変わりませんよ。