[2024年4月3日]
ルールを守っていますか?
一般社会ではルール(決まり・約束)を守るのが“普通”ですよね。
でも近年は、大人でも「自由だ」「個性だ」「人それぞれだ」等々、自論(ある意味屁理屈、ある意味わがまま)を然も権利の様に大声で主張する方が増加しているように感じます。
ルールって、皆んなが不快にならず、円滑に過ごせるように決められているはずです。
それを「自分だけ思い通りに気分良く」勝手に変更し、「多様性だ」「個々の考えを認めろ」「そんな時代じゃあ無い」と皆んなが思い通りやり始めると社会が段々荒廃していきます(もう、していると言う人もいます)
大人の社会ではルール、マナー、エチケットと色々有りますが、マナーやエチケットなどは個人の自由に任され過ぎて既に崩壊が始まっているように見えます。
ルール(法律・条例)でも、罰則規定が無いものは、『別に守らなくても、罰金無いし・・・』と平然と口にする大人が多過ぎです。
例えば、自転車乗車時のヘルメット着用は子どもやお年寄りは割と守られていますが、じゃない大人の着用割合はどうでしょう?この規定は【義務】ですよ。【must】ですよ。でも、罰則規定が無いから、ほとんどの人が『無かったこと』にしていますよね。
じゃあ、これらを子どもについて考えてみましょう。
宿題忘れ、持参物忘れ、提出期限忘れ等々、学校でも塾でも普通に発生しています。
まだ、これらは『形』がありますので注意もできますが、『公式を覚えて来い』『いついつまでにやれ』『家で再度解いてみろ』なんて、何の形も証拠も有りませんので、子ども達の言いなりです。
昔なら「立たせる」とか「居残り」とか普通にありましたが、現代は何をやっても全部【体罰】【虐待】との批判を頂きます。下手に強めの注意をすると、直ぐに保護者からお叱りの連絡がきます。
もちろん、無視せずにルールを守ることが【当然】と思っている生徒も居ます。
当然のように成績アップや成績上位をキープしています。お家でも、親子会議や家族会議でキチンと話し合いをして全員が守ることが【普通】に生活されています。
一方、きれいに「聞き流し」て、スルーして、『出来るところからやった』『自分のペースでやった』を主張する生徒は、やっぱり目に見えて上達の障害になってますし、【今までの経験だけの自分流】や【これ位なら許される流】が変わらなければ、進学すると徐々に(急激にの生徒も居ました)下降でした。
生徒に確認すると、「だって今までこれで何とかなったもん」(なって無いから今の実力でしょ)とか「別に母さんは何にも言わんもん」って言います。
これらの現実を保護者にお伝えすると、出来てる生徒の保護者は「えっ?もし、そんなことがあったら直ぐに言って下さい。家でルール化して、破ったら罰です」と真剣に直ぐ対応されます。
一方中々変化してくれない生徒の保護者にお伝えすると「いつも、言ってるんですけどねぇ」(子どもに聞いてみると、別に何にも言われて無いとか、チャンとやるんよだけ言われただけ)」ですし、「下手に言うと機嫌が悪くなるので、家では叱らない」とか「決めるけど(親が一方的に言っただけ)、守ってくれない」「私も忙しくて」「私の人生を全部子どもに使うわけにはいかない」ってお答えが多いです。
何でもかんでも「怖がらせて」【恐怖政治】をやるべきだとは言いませんが、「放っといても」「無視しても」「約束を守らなくても」「相手の言い分を聞いてなくても」、要望や楽しみは全部叶えて貰えるとしたら、大人の私たちでも【楽な方を選び】ますよね。増してや人生経験十数年の生徒たちが「あっ、これでは将来困るぞ」と自主的に辛い・苦しい方を選んで進んでくれることは殆ど無いように思います。
携帯電話やテレビゲームの使用時間や使用料・課金等が放任状態の家庭ほど何でも放置が起こっています。
これらの価値観は、子どもだけの責任では無いように感じます。