[2024年5月21日]
我が教室では「勉強方法が正しくないと将来困るし使えない!」って教えています。
ご存じのように、小学校初期段階の勉強は単純な作業が多いですし、一単元で使う知識も一つ(時々二つ)です。なので、内容理解も使い方も出来ていなくても『聞いた』『(ノートかプリントに)書いてあった』の感覚で何となくその時だけの短期の知識で書けば〇がもらえました。
そこで「出来てる」「すごい」と必要以上に褒めすぎると、本人も「勉強ってこんな感じなんだ。何〜んだ、簡単じゃん」と、間違ったままを過信して、その後、何度指摘しても、注意しても修正できません。何故なら近年は「個性」とか「個々のやり方」とか「自由」とか言葉ばかりが先行して、【我慢】して【素直】に【他人の言葉を受け入れる】ことができない生徒が激増しているからです。
小学校では単純な知識をその場だけ【素直】に受け取って、それを作業していれば終わりでした。言葉ややり方や注意点を正確に覚えておいて2〜3年後に利用するなんて『稀』でした。
ところが、中学に入ると、小学校の知識は『すべて残っている』前提で単元が進んでいきます。
小学校の割合や小数・分数の計算は出来る前提の授業になっています。当然学年が進んでいくと「もっともっと」その組み合わせ感覚が必要になります。
今回のテストの点数が悪くても「次、頑張る〜」って言って、たまたま次はアップするなんてことは間々あります。
何故なら、次の単元は、前回のテストと使用する知識が違う場合が多いからです。
悪口に聞こえるかもしれませんが『たまたま上がっただけ』なのです。
この「聞いた」→「書いた」→「出来た」→「終わった」→「忘れた」を小学校からず〜〜っと続けてきて、【何とかなった】経験が、その後の【地獄】を招くのです。
小学校から地元の中堅中学を受験する時には「ある程度忘れている知識の再入力」をすれば簡単に合格出来てしまうのです。(間違わないで下さい。このやり方ではハイレベルの中学は無理です)
中学受験で何にも変えずに合格してしまった生徒は、そのままの意識ややり方を続けますので3年後6年後に困るのです。
中学は地元に進学した生徒は、もっともっとです。
小学校と意識・やり方が同じなのですから、内容が高度になれば成る程、想像通り苦戦になります。
意識を変えて【素直】【我慢】【修正】をしてくれた生徒は、そこから急激に上昇します。当然です。今までの「勉強じゃないやり方」から脱却したのですから・・・。
その後、高校受験が待ってます。
本当に私たちの指摘した注意を意識して実践してくれた生徒は安定の上昇です。
しかし、運良く実力よりも上の高校に合格してしまった場合が悲惨です。
高校の授業や大学受験に使う知識は、今までと比べ物にならない位の激変です。
『進学校』と呼ばれている学校に入ってしまうと、それが顕著です。
中学で取れていた点数とは比べ物にならない位の点数に唖然です。
でも、その点数にも段々慣れてきて平気になります。
「学校が何とかしてくれる筈」なんて幻想はやめて下さいね。そんなことが出来るならば、「全員東大合格」が可能になります。
何度注意しても「私はやっている」「ええじゃん少々」「何とかなるよぅ」と意地を張り通していたけど、高校は少し無理して有名校に入ったのに、やっぱり意地を張り続けて下降&下降を繰り返し、大学受験後に「長い間あそこに行かせたけど、ここしか受からなかった。ダメねこの塾」と保護者からお叱りを頂いた生徒も居ました。
「将来でも使える勉強方法」を度々発言していますが、この大学受験や資格試験を想定しているのです。