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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2024年7月14日]

「うん、頑張る〜!」20240714

問い合わせや体験授業、入塾相談にお越し頂ける保護者・生徒の中で、成績不振や伸び悩み、受験直前になって焦っておられる方に「ある特徴」を見つけました。
もちろん、数ある学習塾の中から我が「ワセイク駅家」を選んで頂けていることは感謝しかありません。
私の「変なおっさん(クソジジイと言う人も・・・)指導方式(本人は大真面目ですよ)」をご理解頂けたのですから余計に感謝です。
しかし、この「ある特徴」を実践されている方々は中々厄介で、注意しても指摘しても響かないと言いますか、実践して頂けないと言いますか、最後には私たちに「厳し過ぎる」との批判まで頂いてしまいます。

そのある特徴の言動とは・・・・
「うん。分かった!私頑張る〜!」です。

「頑張っているんなら良いじゃないか」と思われるかもしれませんが、じゃあお尋ねします。
「頑張る」って何ですか?どんな意識や考えを持てば?どんな行動ができれば良いのですか?

私たちを苦しめているのは、こんな会話が日常的にされているからです。
親「分かったぁ?今度こそ頑張るんよ」  子「うん。分かった!頑張る」
塾「今度こそ、やり方を変えて、やって来てね」  子「うん。分かった!頑張る」
塾「今までのやり方や時間では、志望校に届かないよ」  子「うん。分かった!頑張る」
学校「あの志望校には、未だ届かないね。もっともっとだよ」  子「うん。分かった!頑張る」
塾「何回も注意してるけど、指示したようにやって来ないよね」  子「うん。今日から頑張る」
塾「『頑張る』は何度も聞いたけど、家でどれ位頑張ってるの?」  子「うん。今日から頑張る」

子「私は頑張ってるのに、先生は認めてくれない」
子「私は私の出来る範囲で頑張っているのに・・・」

親「家の子に聞いたんですが、家の子は頑張っているって言うんです。なのに先生は認めてくれないって言うんです。どうしてですか?」
親「そりゃあ、先生方は『賢い』ので直ぐに勉強が出来たのでしょうが、家の子は家の子なりに・・・。分かってやって多少は許してやって下さい」

ここまでで「????」のワードが幾つか出てきました。
「頑張る」ってなんですか? 何をどれ位意識して行動したら「頑張っている」ことになるのですか?
「頑張る」って言い続けていれば、実力が付いて志望校に届くのですか?
注意しても、し続けても決して従ってくれなかった生徒の保護者ほど「長いこと高い月謝を払ったのに、成績が上がらず志望校に届かなかったのね。この塾ダメね」と口コミで言われるのは何故でしょう?
その親の定義も、生徒と同じ「口先だけの言い訳」「言い逃れ」の頑張るなんですかね。

【頑張る】の定義は、あの広辞苑にも載っていますし、用法も載っています。
上記の生徒たちの言ってる「頑張る」とは懸け離れています。

いつから、こんな「頑張る」が許される通例になったのでしょうか?
私には思い当たる原因はあるのですが、根拠の検証が出来ていないのでこの場では・・・。

ただ、何でもかんでも「許してやれ」「分かってやれ」「待ってやれ」を言ったりしたりの人が「新式の良い人」と持て囃される風潮でしょうね。テストや受験も「待ってやれば・・・」「分かってやれば・・・」「許してやれば・・・」点数が上がる時代が来ると良いですね。
「厳しくし過ぎて自殺されたり引き籠られたりよりは良いでしょう?」と言われます。『その通りです』
しかし、本当に頑張ってる生徒は「頑張る」の言葉を口にしません。ただ「やる!」だけです。

社会人になっても「頑張る」って言い続けていれば、許される会社ばかりの社会になると良いですね。