[2024年8月28日]
なぜか毎年夏休み前から2学期にかけて、こんな言葉で同様のトラブル?(勘違い?理不尽なクレーム?謂れのない罵倒?)が起こります。
「家の子は、小学校でいつも90点は取ってます。だから〇〇中学(偏差60)へお願いします」
「家の子は、小学校で大体95〜100点です。優秀です。だから◇◇中学(偏差68)へお願いします」
「家の子、小学校で大抵60〜70点取ってます。だから成績は中の上。余裕で私立の◎◎中学位は…」
「小学校で30〜50点でも、塾で教えてもらえ“さえ”すれば、家の子でも直ぐに成績は上がるはず…」
「家の子、小学校の通知表は殆ど『よくできる』です。だから今(9月)から◇◇中学へ・・・」
「塾で教えてもらえば、確実に〇〇中学くらい入れますよね」
「『友達が受験するから私もしたい』と言うんです。学校では普通なので、私立の◎◎中学くらいは何とでもなりますよね」
「学校では注意されたことが無いのに、塾は厳し過ぎるって子どもが言うんです。家の子の嫌がることはしないで『勉強だけを教えてやって』頂けますか?」
「分からなかったから塾で聞いて家で復習してるのに(眺めてるだけ!)、同じ問題を何回も間違えるって先生に注意された。私は頑張っているのに・・・」
「中学では、今までクラブ三昧でテストは35〜40点(偏差30弱)くらい。クラブを引退したから受験に向けて勉強頑張る。友達とクラブを続けたいから最低でも〇〇高校(偏差47)へ入れて下さい」
「中学のテストでは、いつも平均点(偏差37〜38)くらい。だから一番大勢が行く普通レベルの◇◇高校(偏差44)位は余裕ですよね」
「中学のテストは殆ど75〜80点(偏差45〜48)だったのでクラスの中では成績上位です。将来の大学受験に有利な◆◆高校(偏差61)へお願いします。今までよりもっと頑張りますので・・・」
「…と言われて基本を確認しながら指導しても、家庭で自習・復習ができない。気になるのは『こんな時には全部▽▽って書いとけば良いんですよね』を注意してもとまらない」
「勉強方法や量・意識の間違いを指摘しても『はいはい』で改善されない。1〜2か月経っても改善されないので注意すると、保護者から『家の子、頑張っているんです。厳し過ぎるんじゃないですか?もっと家の子を分かってやって…』」と意味不明(半年で偏差を15も上げないといけないのに)な連絡が・・・。
「中学の英語のテストは、いつも90以上だったので、英語は完璧です。◆◆高校のレベルです。だから数学だけをお願いします。(で、模擬テストを受けてもらうと35〜48点偏差48)」
「理科や社会はいつもテストで80以上だったので全部分かってます。受験勉強は必要ありません」
中堅の中高一貫校の大学受験生に時々起こる問題例(高校1年後期〜高校2年の中期)です。
「私は、小学校の時、頑張って〇〇中学に合格した。中学校以降もずっと同じように頑張ってきた。なのに段々成績が・・・。私は悪く無いはずなのに…。」
「中学・高校と同じ先生の指導に従って、同じように頑張ってきた。だから、これからも同じように頑張っていれば、国立の◆◆大学位、何とか入れる“はず”」
現在の地元小・中学校や中堅私立中高一貫校の実状をご存じの方ならば(ご存じ無ければお尋ね下さい。別途お話しします。)、上記の沢山のご意見や要望が如何に無茶かお分かり頂けますよね。
また、ご自身が苦労して高校受験や大学受験をされた方なら、上記の要望が如何ほど無茶で笑えるか賛同頂けますよね。と言うことは、言って来られる方は・・・・・・。
なのに、地元の塾選びの現状は「怒らない」「優しい」「宿題が無い」「新しい」「テレビCMで有名」「最新式のコンピューター指導」「仲良しが多い」「どんな要求でも『はい』って受け入れてくれる(最終的に叶わないのは不問にできるらしいです)」が最優先です。
事実をお話しして、望むゴールに可能な限り届かせてあげたい気持ちよりも、生徒や保護者を煽てて、機嫌をとって、気分良く月謝を払い続けて頂ける対応をしている塾ほど【儲かっている】のは、仕事としては正しいのでしょう。でも、羨ましく眺めている私は、「僻み根性」でしょうか。
毎年、繰り返し同様の問題が発生するのは、何故なんでしょうね。地域性?分かんないんです。
一番分からないのが、中学で平均点位の生徒の保護者が「家の子普通だから普通の高校で」の意味です。