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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2024年9月9日]

私(家の子)の性格や実力は、私が一番・・・20240909

「私のことは、私が一番分かっている」
「自分の行動は、自分が一番分かってるし、出来ている」
「家の子の性格は、私(母親)が一番分かっている」
「家の子の行動は、私が一番分かっている」
生徒や保護者から、よ〜くよ〜く聞く言葉です。

「私のやり方は“絶対”正しい」
「私の声掛けや子供への注意は充分」
これも、何度も何度も聞きました。
ただし、これを口にされる方で、結果が伴っていた方は、ごく一部の方だけでした。

「私は真面目な性格で、何でも言われた通りにやっている」と言っている生徒が、根拠や内容は分かっていないのに、先生の説明した通りに「ここの後ろにはこれを書いておけば良い」と保育所の塗り絵の様なやり方を実行していた。

「今日は、〇〇があった(昼間2時間程度)ので、勉強する時間が無かった。仕方ない」
これは、クラブや行事を言い訳にする生徒が、一番使うセリフです。

「家の子は、素直で正直で嘘ついたことがありません」ってお母様が言われますが、近年は母親の前では【良い子】を演じて、他人(教師や塾講師)の前では【わがまま】な生徒が増えてるのは何故でしょう?

「あれ程話し合って、納得してくれたはずなのに、『嫌』となったら絶対に動かなくなるんです。何故でしょうね?いくら頼んでも動かないんです」
何が何だか・・・。頑として動かないのは、意地を張って、時間が経過すれば許してもらえることを経験上知っているからですよね。それ以前の問題で、何で親がお願いして子どもに『動いて頂かなきゃ』いけないのですか?

「私は真面目に授業を聞いて、板書のノートを覚えてキチンと勉強している。私の勉強方法は正しいのに成績が上がらない。あの先生のせいかな?私と先生の相性が悪いのかな?」と主張する生徒。
成績が上がらないのは【私は絶対に正しい】が間違っているからです。正しければ正しい理想の結果が出ます。思い込みで、正しくないやり方を続けていませんか?
聞いてるだけ。書いただけ。覚えただけ。では、小学校低学年なら【正しい】でしょうが、中学生では【大間違い】ですよね。

「私はいつも言うんですけどねぇ…」「私は何度も言ってるんですがねぇ」と言われる方が居られます。それで何か『私の求めているように』変わりましたか?
お母さんは多分言ってるんでしょう。でも子どもが聞いてくれる時に言って無いんです。
伝わらなければ・・・。
『塾で何度注意しても、家庭でのやり方を細かく指示してもやってくれません。ご家庭で一度話し合いの時間を取って下さい』とお願いすることがあります。
後日生徒に「保護者とどんな話し合いになった?」と聞くと「えっ?別に。先生の言うてんようにするんよ」と言われた。とか「別になんにも・・・」も居ました。
「別になんにも・・・」のお母様にお尋ねすると「だって、話し出すと露骨に不機嫌な嫌そうな顔をするので諦めました」と言われました。別のお父様は「本人がやる気にならなければ、親が何を言っても無駄だから、それまで待つ」と言われました。

それこそ、今流行の「自由」です。「人それぞれ」です。「各家庭の考え」です。
でも、本人は「私が一番・・・・・・」と思われていても、私たちから見て『そりゃあ、無理だろうな』と思う結果ですよね。
意地を張って「私は…」「私は…」と言い続けずに、少しだけ別の考えを聞いてみるのも変化のキッカケでは・・・。