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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2024年10月12日]

私には、このやり方が・・・20241012

「私には、このやり方が合っている」
「私は、このやり方の方が楽」
「私は、このやり方の方が好き」
「私は、今までこのやり方でやってきた」
「私は今まで、このやり方で出来ていた」

「個人の自由」「人それぞれ」「個性」が叫ばれる現代、それぞれの生徒が何らかの主張をします。
それは良いことなんですが、成績不振や成績伸び悩みの生徒ほど、これらを声高に大音量でしつこくいつまでもアピールします。

『で、その結果、成績はどうだった?』です。

英単語の暗記ひとつとっても「人それぞれ」です。全人類に適合する「たった一つの秘法」なんて存在しません。だからみんな試行錯誤しながら苦労しているのです。

今、すごいヒントが出ましたねぇ。『試行錯誤』です。

前記でも言いましたが、英単語の暗記ひとつでも、人それぞれなんです。他の科目でも当然多種多様な勉強方法があるはずですし、それぞれの方法を使い分けなければならないはずです。

ずっと言い続けていますが、現代の地元小中学校の授業は「テストの答えの解説をしている」状態です。だから子ども達も「よう分からんけど、こう書いといたら良えんじゃろ」「先生がこうしとけって言ったから・・・」で意味も分からず覚えて・書いて、テストが終わると忘れて『出来た〜』『私、天才』です。

「暗記を悪」と言っているのではありません。暗記するしかない単元や部分もあります。漢字や英単語や年号や人名などは暗記しか対処できません。しかし、地理や政経、物理や地学まで授業ノートを覚えて「書いて終わり」にプライドを持っている女子生徒が多過ぎです。
成績不振の男子生徒に至っては、何度「これだけは覚えろ」と注意しても「覚えた」とか「学校では自然と覚えられた」「知らない内に覚えていた」と決して【覚える作業】をしてくれない輩まで居ます。

確かに、我が教室にも過去2人だけ「一度でも聞いたら、一度でも読んだら覚えられる」との特殊能力を持った生徒が居ました。当然彼らは世界史・日本史等は毎回満点です。漢検なども「考える」のでは無く、参考問題集をすべて暗記して簡単に進級していきました。
これは特殊能力であって、皆んなが真似できるものではありません。

保護者にも居られます。「家の子、今まではず〜っと良い点を取ってきたんです。家の子のやり方は問題無いと思います。やり方は今のままで、知識とテクニックだけ教えてやって下さい」とか「家の子、小学校まではクラスで上位でした。中学になった途端、理数が下がってきました。先生との相性が悪いのか、先生の教え方に問題が・・・」とか色々言われますが・・・。最悪なのは「家の子、色々話しても絶対に自己流のやり方に拘るんです。他のやり方は絶対に受け入れてくれないんです。ですから、家の子の言うようにして、家の子の好むやり方であそこの高校に入れてやってください」です。何がなんだか・・・。

中学でもそうなんです。今後、高校になったらどうするのですか?高校では根拠やヒントを基に、組み合わせたり逆から辿ってきたりしかできない科目が軒並みです。とてもじゃないですが、大学受験には・・・。
当然、社会人になったらパターンなんてありません。日々が経験の組み合わせです。

何故、日々の勉強を「終わらせた」「埋めた」の作業で『やってる』と信じ込んでいるのでしょうか。
誰の指示?誰の指導?誰の好み?客観的な私たちが「違うよ」と言ったら違うのです。
【言い返して勝とうとする】のも違うと思いますよ。