[2024年11月16日]
「うち(塾)に来れば、誰でも成績は上がりますよ」
「生徒の望むように、優しく指導します」
「生徒や保護者の要望にはすべてお応えします」
「成績アップ保証」
って、チラシ等に書いて生徒集めをしている塾、たくさん目にするようになりましたね。
定期テストで30点だった生徒が次回のテストで突然85点になったとチラシやホームページに書いてある塾、これも度々目にするようになりましたね。
「あそこの塾はハイレベル校への進学実績がすごいから、家の子も必ず・・・」
「家の子が嫌がる塾(厳しく指導)は悪い塾」
「家の子が選んで来た塾が(どんな指導方法でも)良い塾」
「あそこの塾は親の私にも偉そうだから、気持ちよく月謝を払えない」
「この塾、子どもの成績不振の責任が私にあるように言うのよ。失礼ね」
「いちいち塾を見てまわるなんて面倒臭いわね。チラシやホームページで分かるじゃない」
って、「成績アップ」と逆行する言動をされる保護者。
前記の塾の行為は、宣伝効果を考えれば確かに1%でも発生すれば、それを書いても虚偽ではありません。経営努力としては正しいと思います。
しかし、誰からもチェックが入らないからって「誰でも・・・」や「すべて・・・」や「・・・保証」は言い過ぎですし、「保証」なんて出来るはずがありません。
そんな特殊な方法があるのなら、私も入塾させて頂いて学びたいと思います。
前記の保護者の発言を聞いていると、自分も生徒も楽をして簡単に結果だけ得られる「イメージ」や「甘言」を丸々信じて受け入れているように感じます。
前記のような、生徒の現状も原因も何も関わらず「私たちは教えた」「成績は生徒次第」「私たちに責任は無い」の『儲け主義塾』ならいざ知らず、一般的な真剣な塾や、私どもの塾(自画自賛)は絶対にこんなセリフを公言しません。正確に言うと公言できません。
勉強が出来る出来ないには必ず原因と理由があります。
それは本人の意識・行動・量・勘違い・わがまま等の場合もありますし、家庭での対応や許容(悪く言うと甘やかし・放置・勘違い)が原因の場合もあります。
そこを改善せずに、ただ知識だけを説明・注入してあげても入っていきませんし、残らないので無駄な時間になってしまいます。
成績上位生徒は、その部分は出来ていて学校の授業量やレベルでは自分の求める満足に届かないので「もっともっと」と難位な知識を求めているのです。
だから一斉授業形式の進学塾でも更に学力に磨きがかかるのです。
一方、成績不振生徒や伸び悩み生徒は、自分で「これ位なら・・・」「今までこのやり方で・・・」「学校の先生はこれでも叱らないから・・・」「だって、私はこの方が楽だから・・・」「母さんは、これでも叱らないから・・・」と何かにつけて【言い訳】や【言い逃れ】を続けてきたから伸びないのです。
楽をしてできる筈など無いのです。『学問に王道無し』と言われ続けていることがすべてです。
そこを変えないで「来れば・・・」「行かせれば・・・」「叱られなければ・・・」で、実力が変わる訳がないのです。「自由」とか「人それぞれ」「権利」「パワハラ」の名の下に「受け入れ」とか「素直」「辛抱」「繰り返し」「継続」の、勉強の基本の「き」を求めずにどうすればアップするのでしょう?
「行ってる」「行かせた」の自己満足だけで、結果を求めずに最後には「勉強が全てでは無い」「これがこの子の運命」と又々別の言い訳を言い続けるのが現代のトレンドなんですか?
塾もそれに乗っかった方が良いのですか?私は、これからも「人間力が学力に」を信じていきます!