[2024年12月6日]
最近の生徒たち(時には保護者も)が度々口にするセリフがあります。
何度「違うよ」と注意しても聞いて(受け入れて)くれないセリフがあります。
そのセリフが
「これは学校で習ってないから出来なくても仕方ない」
「これは学校で言われて無いから、知らなくても良い」
「学校ではこれ位しか言われない」
「学校ではこれでも許してくれる」
「学校では、私(僕)より下が居る」
「僕(私)(家の子)は平均点より上だから優秀」
「小学校の授業で分からないものは無い」
「小学校のテストでは、いつも大体90点」
何度もお話ししていますが、近年の小・中学校の授業はテストの式と答えを黒板に書いて解説しているようなものです。
テストも単元確認と『通知表』を付ける為の指標です。そのテストも平均点が60点前後に成るように(そうしないと教育委員会・校長・理事長に叱られるから・・・)調整して【信じられないくらい易しい問題】しか出していないのです。
中学校は勿論、小学校にいたっては【教科書ズバリ】のテストです。
何故40点や60点が(小学校で80点と同等です)が起こるのか分かりません。
成績優秀者や成績上昇中生徒は、注意すると「えっ?そうなん?」「知らんかった」と受け入れてくれて、徐々にその勘違いや自己満足は修正してくれます。
だから受験や今後の授業の進行にも付いていけます。
しかし、問題なのは「・・・じゃない生徒」「・・・じゃない保護者」です。
さぁ、出ますよ。伝家の宝刀・枕詞が!
「そんなことは無い」「私の努力を分かってくれない」「家の子を分かってやってください」「失礼な」「生徒それぞれの・・・」・・・・・・の後ろに色々言われます。
「だって学校ですよ」「学校で教えない事を試験に出すなんて…」「ズルい」等々です。
じゃあ、「学校で習ったこと」「学校で先生が言った事」は全部できるの?
「習って無い」って生徒が言う問題を確認すると、黒板の板書から『図形が反対に向いていた』とか『数字が変わっていた』とか『定義を逆から聞いてきた』のレベルです。
これは「習って無い」のですか?「分かって無い」のですか?
言われたことだけ「何も考えずにそのまま書く」なんて【保育所のぬり絵】と同じじゃないですか。
「学校のテストでは・・・」「学校のクラスでは・・・」「学校の先生は・・・」って学校学校って言われますが、そうやって何でも責任やクレームの対象になるので、学校側とすれば「皆んながじっと座っていられるレベル」の授業に限定し、言われたことを「やる」か「やらないか」は文字通り【自由】な扱いにするしかないのです。
他に「学校のテストの点数が上がる」を売り文句にしたり、それを保護者が過大に求められる傾向にありますし、塾選びの基準になっているとも聞きます。
学校のテストの点数なんて「出る問題は分かっている」のです。そこだけ集中的に繰り返し演習すれば簡単に上げることは出来ます。生徒も今までは「聞いたら終わり。後は提出物を埋めるだけ」から少しだけ勉強に触れている時間が増えるのだから残って当然です。
これらの行為が本当の「勉強」「学力」「実力」になるのでしょうか?今後も使えるのでしょうか?
あっ、又々「個人の自由でしょ」って叱られそうですね。失礼しました。