パソコン版を見る

早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2025年2月10日]

キチンと「違うよ!」って言えてますか20250210

最近の小・中学生に非常に多い、困った間違いのパターンについてお話しします。近年の小・中学校の授業はテストの答えと解説を黒板に書いて説明しているようなものだとの話は何度もしてきましたよね。
その説明で黒板に書いたものしか試験に出せません。図を変形したり文章を変えたりすると、生徒たちから「こんなん習って無〜い」とクレームがきますし、保護者からも「教えて無いような難しい問題はやめて下さい」とクレームがきます。
じゃあ、書いて説明したことや覚えるように指示した用語や公式は完全に覚えているのかというと、「個々人の自由」の名の下に6割も覚えていたら「完全にやった」ような顔をしています。
叱ることも強制することも許されない環境では、先生方はいくら心外でも「本人に任せる」って言えば言葉はきれいですが、現実には【放っとく】しかありません。
これが、教室のある地域の異常な特性となり、全国でも有数の「学力↓↓↓地域」になってしまったのです。

多くの生徒たちと保護者の間違い例をお伝えします。
「キチンと授業を聞いているから勉強している」
「宿題は、やってるから勉強している」
「ノートに書いてあることは覚えたから完璧」
「よう分からんけど、先生が『こう書いとけ』って言った通りに書いたから勉強している」
「テストで平均点くらいだから、私は普通」
「たくさん聞いて、たくさん習えば、簡単に成績は上がる」
「勉強(宿題)終わったん?じゃあもう良いわ」
「テストで平均点を取ってるので安心」
「通知表(あゆみ)が『よくできる』ばかりだから優秀」
「通知表が『3』ばかりだから普通」
「とにかく、先生が言ったことを『覚えるんよ』」
保護者に、いくら現状をお伝えしても「そんなことは無い」「家の子に聞いたら、クラスの皆んなより頑張っているって言います」と言われる保護者の家の子の数年後は、残念ながら悲しいかな予想が的中してしまいます。
絶対的に間違っていることは「学校の授業がお母様の時代とは全然違います」「子どもの意見を聞くのは良いですが、子どもは過去数年の勉強の経験しか持っていません。今後の上位校や社会での学び方まですべて分かっている筈はありません」「家の子は別、大丈夫」はありません。
本当に大丈夫な生徒は、私たちが見ていても「ほぉ〜」と感心する位違います。

小学校では、先生は5年生の図形や割合・関数以外は80%から90%説明して下さいます。ですから図形や関数を想像する以外は聞いたものを完全に理解して覚えておけば大丈夫です。
中学では「歴史」と「生物」は小学校と同じですが、それ以外は60%位しか説明して頂けません。何故なら、分かったことを利用して組み合わせて使うことを求めておられるからです。それを「何かこんな感じ」や「これの後には全部〇〇って書いとけば良いの?」なんて生徒が居ますが、これは転がり落ちる前兆です。
高校ではテストや入試に必要な量の40%くらいしか説明して頂けません。何故なら、利用できる力を付けるのが高校の学習だからです。大学受験の力だからです。
「聞いてない」とか「習って無い」なんて、中学でストップしている生徒の言い分です。

もし、大切な我が子がこんな勉強方法をやっていたら、確実に早急にキチンと『違うよ』って言ってあげてくださいね。