[2025年3月3日]
「家の子は、小学校では出来る子だったから、中学でも安心」
「家の子は、塾に行きさえすれば直ぐに成績はあがる」
「家の子は、小学校で全部『良く出来る』なので、国立の●●中学ぐらい楽勝でしょ」
「家の子は成績上位なので、あの有名進学塾に行きさえすれば確実にあの〇〇高校合格」
「家の子は良い子なので、間違っても厳しい塾に入れる必要は無い」
「私はクラスでも上位。私のやり方は間違っていない」
「家の子の勉強方法は完璧」
「家の子は良い子なので、家の子の言い分は大抵正しい」
「私のやり方は絶対正しい。だって今までこれで充分だったから…」
「私(母)も若い頃あんまり勉強してないけど、今は別に困って無いし、誰にも迷惑かけて無い」
「最新のITを使った最新の塾ほど簡単に成績が上がる」
これらの意見や主張を度々耳にすることが増えました。
「上位だから…」と言われても、教室の地域は、全国的には学力下位地域です。
その中で多少「出来る子」でも全国的な偏差値でみると【普通】なんです。
もっと失礼な話をすると、地元の学校で「平均くらい」の普通の子は実際には「将来の受験時に不安になる生徒」の場合が多いのです。
何度も何度もお話ししているように、現在の地元の小中学校の授業は、お母様方の時代とは違います。テストの答えを毎回説明しているような状態なのです。ですから、分かって無くても「何かこんな感じ」とか「先生がこう書いていたから覚えとけば良いや」で高得点が取れてしまうのです。だから、図形問題で右向きの図形で説明したのに左向きの図形をテストに出すと、「習って無〜い」って解けない生徒が多いのです。
小1時期は、言われたことを完璧にやる素直さが求められます。
小2時期には「数の概念」や「会話の言葉」が求められます。掛け算九九を自発的に自己責任で完璧にすることも当然です。
小3〜小4は色々な用語と作業の意味の蓄積です。
大問題なのはここからです。
小5では関数・比・速さ・割合等の地獄の単元が待っています。これらは、それまでの知識の総合力を求められます。小6ではそれらの発展形や併用形を求められます。
勿論、中学の数学は、それらが理解出来てる前提で構成されています。「聞いてたら、その内分かって来るでしょ」なんて人が居ますが。中2の連立方程式の文章題で急に下降するのはそれが原因です。
小学校と違って、中学では全部は説明してくれません。
小学校を90%とすると、中学校は70%程度です。
だから「何かこんな感じ」や「多分、こう書いとけば…」は下降に向かうのです。
そのまま小学・中学の【覚えとけば・・・】の勉強を続けていると、後で戻るのが大変です。
もちろん高校受験も応用問題や記述問題ばかりなので大変苦労します。
学校のテストの点数はひとつの目安でしかないのです。テストの点数で受験校を確定はできないのです。万が一合格できても、高校では40%くらいしか説明はありません。昔の自分を思い出してみてください。突然【さっぱり苦手】の科目が増えませんでしたか?
「今まではこれで…」とか「家の子はやってくれるはず」「子どもに聞いたら、チャンとやってるって言ってます」は大抵「思い込み」や「過信」が多いのです。
この様な【事実】をお話しすると「何〜に偉そうに・・・」とか「家の子は別」「あそこの塾は優しく大丈夫と言ってたのに…」と何度もお叱りを頂きました。でも、勘違いと過信を修正して頂くことが、子ども達の成績アップの最短距離なのです。
私は、生徒たちの将来に可能性を広げたいだけなのです。