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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2025年3月27日]

子どもに聞いてみます!子どもに確認します!20250327

近年、塾で指導していたり、入塾時の話し合いの時に度々耳にする言葉です。

「このままでは志望校に届かないので、指導方法や量を変えましょう」
『どうするか、子どもに確認してみます』

「数学だけじゃ無く、英語の方が心配ですよ」
『英会話に3年も通ってるので子どもは自信があると言ってます。子どもに聞いて返事します』

「学校のテストの点数を過信しないで下さい。入試では使えませんよ」
『どうするかは子どもに任せてますので子どもに聞いてみます』

「授業を聞いただけでは学力になりませんよ。家庭での学習時間を見直してください」
『子どもに聞いたらやってるって言ってます。大丈夫です』

「何も変えずに今まで通りのやり方では学力は上がりませんよ」
『塾に通うのは子どもなので、子どもが納得してやってくれないと・・・。聞いてみますけど・・・』

「聞いた・書いた・埋めた・終わった・忘れたは勉強ではありませんよ」
『だって、今まではこのやり方で何とかなってました。変えるなら子どもに聞いてみないと・・・』

教室がオープンした当時には時々しか耳にしなかったセリフが、ここ数年で半数を超える割合になってきました。何故でしょう?

一番気になるご意見が『変えるなら子どもに・・・』です。
何も変えなければ、結果も何も変わりません。現状で充分な状態の生徒なら別ですが、届いていない生徒や現状が不振な生徒は、夢や志望校にも届きません。
誰でも変化や追加作業は嫌です。しかし、今まで間違っていたり不足していたから現状なのです。ならば変えたり追加することは最低条件です。保護者が現状に満足なら別ですが、子どもの将来や夢の為に多少の無理や我慢を説得すべきではないでしょうか。
「子どもの人生です。子どもの意見を・・・」とか「通うのは子どもだから、子どもが一番」とか「無理強いすると家の子、動かなくなるんで…」と子どもの機嫌や顔色を優先してやることが立派な親子関係でしょうか?
今まで『すべて許し続けてきた結果』が現状なのです。親も苦心してでも変わってみましょう。

二番目に気になるのが「今まではこれで・・・」と「学校のテストでは・・・」です。
学習量と学習スピードと内容は進級や進学によって増大します。その上、複雑さや利用・組み合わせは「聞けば・・・」「習えば・・・」では当然無理になってきます。
小学校や中学校の授業で説明された通りをテストに記入することを勉強と勘違いし、それによって得た得点を実力と思い込んでいる生徒。もちろん、子どもは短い経験しか無いので、生徒が判断を誤ることは多めにみるとして、子どもの言い分を丸飲みしてしまう保護者はどうでしょう?
生徒に丸投げして責任逃れをしているだけじゃないでしょうか?
「子どもは分かっている」「子どもは考えている」と言いますが、間違っていたなら訂正・修正の言葉を掛けたり、少しは強制することも『子育て』ではないでしょうか?
「言っても聞かないんです」「嫌だったら動かなくなるんです」と言われる方も居られます。それは今まですべて子どもの思い通りにさせて、間違っていても子どもが嫌がったら許してきた経験からですよね。

「子どもの意見を聞いてやる」ことは大事ですが、「子供の意見を全部受け入れる」ことが正しいかどうかは、お分かりですよね。保護者なら・・・。大人なら・・・。