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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2025年4月4日]

時代・風潮なんですかねぇ?20250404

むか〜し昔、(これをLong long agoで習いました? Once upon a timeで習いました? これで年齢が分かりますね(笑))成績不振なのに指摘しても話をしても絶対に従わない生徒が居ました。
何かを言うと口答え。約束的な指示はシラ〜と無視されました。意図をもって、意識して自信をもって無視されました。ある意味「腹のすわった根性のある」抵抗でした。
10年くらい昔には、口答えはするし、無視もするけど、「悪いことをしている。間違っている」のを分かった上で『楽したい』『ちょっとだけ抵抗を・・・』が分かる「チョイ悪を演じている生徒」スルーが多かったと思いました。

しかし近年、特に多く感じるのが【指示に対して口答えはしないし返事は良いが、シラ〜と無視して従ってくれない】生徒です。
その傾向として2つのパターンを見つけました。

1つ目は、その場で口答えなどをして嫌われたり悪い子と思われるのは絶対に嫌で、だからと言って自分のやり方や考えを我慢して変えたり従ったりするのはもっと嫌。その場は放っといて家に帰って「私はちゃんとやってるのに、塾は色々文句ばっかり言う。塾嫌だ」と、自分の間違いや従わないことは棚に上げて親に言い付ける。保護者は保護者で「そぅ?じゃあ止める?塾変わる?」とか「じゃあ、私が言ってあげる」「家の子を認めてやって下さい」「家の子を分かってやって下さい」最悪の場合「お金払ってるのは私ですよ。私の要望を・・・」と、生徒は何でも親に言ってお願いすれば叶えて貰える【甘えん坊ちゃん】。保護者も我が子を溺愛し、寸分も疑いを持たずに何でも叶えてやりたい。勿論、どちらも自覚はありません。

2つ目は、「できてる」「やってる」「分かってる」の言葉が分かっていないか、定義が間違っているパターンです。小学校低学年レベルの理解習得レベルです。
小学校低学年から小学校高学年、さらに中学1・2年から中学3年、その後の高校生と大学受験生。第1段階から6段階まで生徒の年齢も対応できる能力も学習内容もスピードも求められる行動も急激に変化します。
極端に言うと50倍や100倍くらい増加します。(細かい説明は別の機会にさせて下さい。)
しかし、生徒も保護者も「今まではこれで・・・」とか「だって、これで・・・」とか「小学校では成績上位だったのに・・・」とか「中学のテストでは良い点だったのに・・・」とか主張します。
『学年が上がったり、進学すると、今までのやり方では通用しなくなるんだよ』と注意しても「分かってるよ」「やってるもん」「これで良い」「これで何とかなる」「私は頑張る」(何をどうするの?)「将来も困らない」って結局何も変わらずに時間だけが経過します。その件を保護者にお伝えして生徒への声掛けをお願いしても「家の子、やってるって言ってます」「家の子、分かってるって言ってます」「だって今までは良い点が取れてたから・・・」と保護者までもが・・・。
何故か【楽】や【損得】があるみたいです。

以前だったら、お家で何度も何度も話し合いをして、説得されたり、クラブやゲームとの交換条件を出されたり、時には強制して親の権限で・・・が多くありました。
私たち(と言っても随分昔ですが)の頃は、塾や学校で先生が叱った注意したと分かった途端に親から「お前が100%悪い」と再度(もっときつく)叱られたものです。

1つめの自信は、いつ・どこで・何を切っ掛けに出来上がったのでしょうか?
2つ目の用語・定義の理解は何歳で自分の思う完全が身に付けれたのでしょうか?

「子どもは分かっている」「子どもはチャンと考えている」「子どもを信じて何が悪い」「子どもの自主性を」「家の子だけは・・・」と、色々言われますが、それで理想の結果が得られて、将来、社会に出ても困らない人間力が身に付いているならば、私たちが【とやかく】言うことは失礼なことです。
しかし、しかしです。何故こんな話をわざわざ・・・?!