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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2025年4月12日]

分かってる!やってる!20250412

私たちと『ご縁』があって、指導している生徒の中でも、中々変化が見えない生徒の話です。

「このやり方ではダメだよ」「今日からはこうするんよ」「授業はこう聞くんよ」と毎回、具体的に指示しても、【分かってるよ!】と返事は良いのですがやってくれません。
「今日からは絶対にここまでするんよ」「家に帰ったら最低でもこれはするんよ」「聞いたら終わりじゃ無くこれをして終わるんよ」と毎回、具体的に指示しても【やってるよ!】と返事は良いのですが、そのようには見えません。

勉強って何んでしょう?何をどのようにどれ位やれば良いのでしょうか?
流行りの「人それぞれ」や「個性」「自由」でも良いのでしょうか?
当然、小学校入学時(近年では一部、幼稚園でも学習するそうですが・・・)から大学卒業までの16年間(勿論、その後の約60年以上も学びは必要です)、学びのレベル・内容・量・スピード・深さは急激に変化します。

小学入学時には全てが初めての経験です。如何に先生の指示や内容を「素直に一生懸命」聞いて【確実に行動する】かを求められています。(九九や計算・漢字を見ていると分かりますよね)

小学高学年になると、それまでに学んできた知識や経験を思い出し、組み合わせて利用できる力を求められてきます。公立の中学受験で生きてきた経験から自分の言葉で表現・解決する力を問われるのはそのためです。しかし、授業で先生が全部説明するのが当り前になっているので「先生が言った事【だけ】を聞いて書いて「〇をもらう」ことが勉強だとの間違った認識の生徒が登場します。さらに、この辺りで、「どうせ叱られないから・・・」とか「こんな感じで許される」とか「親にバレさえしなければ・・・」と【ズルいごまかしの力】が身に付きます。

中学になると「小学校の知識は全部身に付いている前提」で授業は進みます。しかし近年は、それが出来ていない生徒が激増で、小学並みの「授業で全部説明」が必要で、習った事だけをテストに出し、教科書と少しでも違う問題は「習って無〜い」となり、生徒自ら理由や根拠を理解し【考えて利用する】ことが出来ない生徒が激増です。
なので「これはこうやるんよ」「次からはこれはダメだよ」と言うと『分かってる!』。「言われたようにやらないと、成績は上がらないよ」と言うと『やってるよ!』と返事が・・・。
これで本当にやってますか?出来てますか?

そのままで高校生になると、高校でも「何でもかんでも先生が全部言ってくれる」「それだけを書いとけば大丈夫」との生徒が・・・。大学受験が視野に入っているならば当然それではダメです。
しかし、学校の定期テストでそこそこの点数を取っている生徒ほど「頑張る〜」と一人で過信して有名大学や国公立大学を求めます。無理に決まってます。
高校では全部は説明できません。必要な知識の4割も説明して頂けたら「御の字」です。その証拠に、受験に必要な英単語は8000語と言われています。しかし、学校の授業で登場する英単語は2000〜2500語だそうです。本当に「聞いて書いたから【やってる】」のでしょうか?

大学は「言わずもがな」です。(この言葉を知らない高校生も多いです・・・涙)
社会人になっても「他人ごと」のように【私が出来ないのは教え方が悪いから・・・】とか【そんなん習って無い】【私なりに頑張っている】なんて言う人に・・・。

『頑張っている』の言葉に騙されて、何でも許してしまっているのは大人です。
子どもたちは何時『頑張っている』を言えば何でも許されるのを学んだのでしょうか?
私の調査では「保育所のお遊戯会」や「幼稚園の発表会」です。覚えようが、適当にサボろうが、参加しさえすれば【頑張ったねぇ】と褒めてご褒美が貰えたからです。

分かった【つもり】や、やってる・出来てる【つもり】はダメです。
必ず誰かに確認して貰って「違うよ」って言われたら素直に聞き入れて実行して下さいね。