[2025年5月7日]
経験上、生徒や環境に特別な理由が無い限り、成績不振になる生徒の特徴が見えてきました。
「何となくこんな感じ」と小1から、人の話をキチンと聞く習慣が付いていない。
「勉強とは話を聞いて書くこと」と単純作業を勉強と思っている。
勉強なんて「聞けば」「教えてもらえば」出来ると、自分の責任は一切無いと思っている。
「自分は書いた」「自分はやった」と「自分は・・・」「自分は・・・」と人の話が聞けない。
「日常から【読書】や【会話】や【音読】をしていない」ので日本語が使えない。
国語の点数では無く、「話を聞く」「意見を伝える」等の内容理解が【日本語力】なのに…。
日本語力が弱いと将来の数学・理科・社会・英語等、全ての教科で苦労する。
『詰め込み教育は良くない』とのきれい事を盾に、漢字や英単語を覚えない。
「覚えたもん」って言うけれど、2〜3回眺めて、その時だけ【覚えたつもり】
注意しても指示しても「やってるもん」と絶対に受け入れずに自分を主張する。
「今度こそ変わる」「今度こそやる」と言うけれど、本人の【つもり】なので何にも・・・。
等々、キリが無いのでこの辺で・・・。
最大の特徴は年齢・学年が上がると共に「知恵」と「悪意」で【素直・正直・我慢・継続】を自身が減らしていっていることなのです。
じゃあ、そんな行動をする生徒に100%責任が在るのかというと、それだけじゃ無いと思います。
「でしょ。学校の先生よね」と直ぐに他人事にされる保護者も・・・。
最大の原因と考えられるのは「家庭での会話の無さ」です。
って言うと「そんなこと無いです。家では子供とコミュニケーションは取れてます」と直ぐにお叱りを頂きます。
「会話」とは根拠・理由・気持ち・詳細な内容をお互いの口から説明する行為です。
「早よ来!」「食べ!」「起き!」「早よ寝!」は会話では無く号令です。
子どもが「言葉足らず」や「説明不足」の時に、必要以上に先回りして掬い取ってやってませんか?子どもは「あぁ、何となく言ったら、分かってくれる」と更に説明しなくなります。
さらに勉強だけに特化して話すと、
「勉強(宿題)終わった?」「今日、無いもん」「あっそう、じゃあ良いわ」の会話。
数年前に文部科学省のお達しで「自ら進んで学びたい生徒の時間的邪魔をしない施策」で小・中学校の宿題を半分以下に減らしたのです。その上、子ども達の習い事の時間に配慮して学校は、宿題は【どこの何を復習すれば良いのかのキッカケ】としての扱いになっています。それなのに「宿題をしたのなら安心」なんて有り得ません。
学校は社会人に成るための練習の場です。社会人になっても、全て細かく指示されて、言われた事しか求められませんか?そんな訳きゃあありません。過去の経験や知識から、解決策を考えて実行する力を求められます。なのに学年や学校が上がっても「今まではこうしてた」とか「学校では言われてない」とか「先生は怒らなかった」とか「何か、良う分からんけど、こうしとけば・・・」なんて、小学校12年生ですか?
それ以前に「子どもの意志を尊重」とか「人それぞれ」とか「家の子もその内・・・」なんて【きれい事】を勘違いして受け入れる風潮を真に受けている保護者の責任では・・・?
それで、自ら進んで結果を出してくれている生徒なら保護者は正しいです。じゃ無い場合は・・・。
再度言います。生徒や環境に特別な理由が無い限り、小学校では100点。中学校では80〜90点取れて【普通】です。50点40点30点と下降を続けているのに放置している人ほど「聞けば・・・」「習えば・・・」「教えてもらえば・・・」「行かせれば・・・」と言われます。
じゃあお聞きします。甲子園常連校に行かせれば全員がプロになれますか?コンクール優勝の人に習えば、全員が世界的・・・ですか?
それが「優しい塾で、家の子の言うように・・・」に繋がって・・・・・・本当に生徒は変わりますか?
厳しい言い方ですが、全ては大切な子どもの将来のためです。必要なことは絶対必要なのです。