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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2025年6月10日]

その時になって慌てても・・・20250610

“いざ”となっても・・・、その時になって慌てても・・・、間違ってるのに何を根拠に自信満々?

近年、立て続けにご相談頂いた生徒(保護者様)のパターンをお話しします。

小学校低学年で、先生の指示内容をキチンと理解もせず「何か、こんな感じ」と目の前の作業だけを形だけ終わらせ、「出来た出来た。私(家の子)は頑張ってる」と『保育所の塗り絵』状態の勉強で【勉強している】と通過してしまった生徒。
小学校高学年で、過去の知識・経験・用語・ルールを利用して、目に見えないものを考え想像して(例;比例・割合・速さ)クリアしていく勉強を「分からない」とか「苦手」って言い始める。
学校のテストで80点とか取っている生徒がそうです。当然です。勉強とは、頭を使う作業です。
何も覚えず・考えず、ただ作業しているだけで『勉強している』と思っている生徒(保護者)のことです。勉強の基本や勉強への意識を身に付けるべき時期(小学期)に6年間も放置しておいて「後で教えて貰えば何とかなる」と思っても、まず「間違いを止めさせる」作業と「正しい作業を続けさせる」練習をする必要があるので、修正するのにかなりの時間(数年)が掛かります。
そのままの意識とやり方のままで中学に入学すると、中学からは本物の『学問』になりますので、更に用語・根拠・ルール・定義が大切になってきます。
小学レベルの基本と日本語が理解定着出来て無い生徒が、そのまま中学で『何となく聞いている』だけで上達できる訳がありません。(100円の5%が理解できていない生徒が、a円のb%ができる訳がありませんよね)そこで急激に成績が下降を始めて30点や40点を取り始めるのです。
「教えて貰えば、家の子も出来るはず」とか「「頑張るって言ってますからやってくれるはずです」と受験の直前に来塾されますが、ただ【聞くだけ】で出来るようになるのなら、何故、学校で出来てないのですか?毎日朝から夕まで授業を聞いているのに・・・。塾で週に1〜2時間だけ聞いただけでは・・・。
事実をお伝えして入塾頂いても、「言葉を聞く」「言葉を分かる」「根拠を考える」「確実に覚える」「問題をキチンと読んで理解する」「知識を組み合す」の必要性と練習をしていませんので、やっぱり聞いて書いて埋めて終わってしまいます。注意すると「僕(私)はやってるのに怒る。もう嫌だ。塾に行きたくない」となる。すると保護者が『そうなの?あなたに合う塾に変わる?』となり、結局何も変わらないまま塾だけが悪者です。退塾時に時々保護者が言われるのが「家の子自分で変わって頑張ってるんですよ。最近は真面目に家で教科書を読んでるんです・・・」と。
私たちはその作業を求めましたか?
そこまででは無いのですが、中学で70点〜80点程度得点をしていて、高校受験直前に短期的に受験塾に通い、瞬間的な知識やテクニックを得て高校に合格できた生徒に多く見られる話しです。
学校の授業で忘れていたことや、よく分かっていないけれど解き方のテクニックだけで得点出来て合格してしまってますので本当の実力にはなっていません。その上「聞けば・・・」「習えば・・・」「先生が言った事だけ覚えといて書くのが勉強」と学校でも受験塾でも繰り返してきたので、相変わらず高校に入学しても「聞いていれば…」「先生が全部言ってくれる」を続けますのでジリジリ下降をおこし易いやすいのです(勿論、学校のレベルによって違いますが)。
高校の勉強は、授業だけでは「必要な量の半分以下しか説明して貰えません。家庭学習で細部の確認と理解が無ければ実力にならない」っていうのは周知の事実なのですが、今まで9年間も【聞いて→書いた→出来た】勉強をしてきた70点80点レベルの生徒ですから、間違った過信から中々修正ができず、模試や大学受験で得点できず、慌てるか委縮して諦めるなんて場面も沢山見てきました。9年間で間違った過信とプライドを作ってしまったのです。

結論を申します。小学校で80点レベル(60点なんて問題外)、中学校で50点以下(30点40点は問題外)の生徒(保護者)は、勉強以前の学習意識や学習習慣が間違っています。まずそこを大至急修正しないと、いくらお金や手間を掛けても結果には繋がりません。増してや「やってる」「聞いてる」と思っていても間違えてたから出来ていないのです。やり方や内容が間違っているのです。
近年急増していて、とても困っているのが「日本語が通じない生徒(保護者)」です。小・中学校レベルの日常の言葉の定義や内容が理解出来ていませんし知りません。余りにも社会常識(世間のニュース)も知りません。これが国語と英語の長文が得点できない原因です。