[2025年9月26日]
近年、入塾の説明や問い合わせ時に「どこで、この塾のことを聞かれましたか?」って伺うと、
大変、有難いことに「以前、ここの塾生だった子のお母さんと知り合いなんです」や「以前、ここの生徒だった子と家のお姉ちゃんが同級生で・・・」と過去の実績が数年後に口コミとして伝わっていることに感謝しています。
さらに「厳しかったけど、我慢して続けたら、成績が上がって希望する学校に受かったって聞いたんです」と言われたことも。有難いことです。
「自分では出来てる『つもり』だったけど、具体的にいつまでに何をするのかを指示してもらってすごく助かった」って聞きました。
「家での行動を『えっ?、何で知っとるん?』まで言い当てられて、気持ちを切り変えて頑張れた」って言われたこともありました。さらに有難いことです。
私のやり方が「優しい」とか「子どもの望むように・・・」の時代の風潮に逆行していることは自覚していますが、私が『うるせぇ!クソじじい!』って言われても、生徒の希望進路が叶うならと創業時より続けてきました。
勿論、昔の学校の様に「蹴ったり」「叩いたり」「立たせたり」の暴力はありませんよ。
でも、今だに「言うことを聞かなかったり、宿題をしなかったら、叩いてください」と言われる保護者も稀〜に、稀〜に居られますが、さすがにこのご時世、マズいですよね。
ところが、やっぱり「時代が変わってる」のか「それでも何とかなってしまう軟な世の中」になったのか、【厳しい】=【悪】の冷たい視線風潮に度々心折れ始めています。
自分で勉強を頑張って進学された方や、教育指導に携わってこられたor携わっておられる方ならお分かりだと思いますが、「聞こう」「分かろう」じゃなく「分からせてみろ」「その内分かるだろう」の生徒が非常に激増中です。「私は悪く無いのに訳分からん。先生の教え方が・・・」と生徒が家で言うと、保護者が学校にクレームに行くこともあるらしいです。
こんな「受け取り方」や「受け取る意識」では、いくら説明を繰り返しても中々残りません。
そこで、「説明の聞き方」「「家での復習の仕方」「覚え方」を実行してくれるように話してます。
ここが出来ていないと、いくら頑張っても「残らない」し「実力にはならない」ことはお分かりですよね。
ところが、ところがです。ここからが「心が折れ始めている」原因です。
入塾時に「我慢して指示を聞いて、実行してくれないと実力にはなりませんよ」とか「最初はキツイけど、習慣になれば急に成績は上がるから・・・」と言うと『分かってます』『勿論です』『やります』と生徒も保護者もお返事を頂けました。
でも、「だって、クラブで疲れてるんだから、そこまで出来ん」「クラスのみんなはそこまでやってない」「他所の塾ではそんな事は言わないらしい」とか「家の子は“やってる”って言ってます」「家の子、家で“私を分かってくれない”って言ってます」とクレームが・・・。
最もビックリしたのが、何を言っても全て無視して、決して実行してくれない生徒に「どうしてやらないの?何でこの塾なの?」って聞いたことがあります。その生徒曰く、『厳しい塾なので、入れば成績が上がるって聞いたから。でも私は私のやり方をします』でした。ここまで自意識が堅いと「???」です。
逆に「聞いて、答えを埋めて満足している」生徒に家での復習を求めました。ご飯やお風呂の隙間で出来そうな時間を聞きました。その日の夜、お母様からお電話が・・・。
『家の子、「もう無理。家やクラブや趣味のプライベートな時間まで指示するなんて信じられん」って泣いて帰りました。厳し過ぎませんか?』とお叱りを頂きました。
また別のお母様から「高い月謝を払ってるし、塾も所詮“習い事”でしょ。もっと子どもの機嫌を取って行きたがるようにするべきでしょ」と。将来の結果より目の前の機嫌優先でしょうか?
【厳しくして、成績を上げて下さい】は何だったんでしょうか?