[2025年10月16日]
皆さん「誓約書」って、当然ご存じですよね。
これまでに何度か目に触れたり提出したりの経験はお有りだと思います。
しかし、この誓約書について「何が何だか・・・」のことが続出していると耳にします。
かなり昔、私立学校に合格したら、別の学校(概、公立)の合格発表があるまでに「入学金」や「入学準備金」の名目で幾ばくかの金額や半額を私立学校に納めて、合格の権利と入学の権利を留保してもらっていました。
しかし、いつの日からか「入学もしないのに金を取るのはヒドイ」と【払わないのが当然】の声が出はじめて、学校側も配慮?(泣き寝入り!)して取らない学校が出始めました。
私学の立場で考えると「入ってくれるもんだと色んな準備をして待っていたのに、無しのつぶてで無視されて、次点の生徒も断ったし、準備の手間と費用を返せ」が本音だと思います。
これと同様に、【専願】や【単願】で受験をし、優遇加点で合格を貰っておいて、『【専願】【単願】合格だから、必ず入学しますという誓約書を出してください』って求められたら提出しておいて、内緒で他の学校を受験して合格した途端「他の学校に行くから誓約書は無しで・・・」と言われる保護者が居られるようです。
「いやいや、誓約書にサインして提出されてるので、それはできません」と言うと『家の子の人生を、そんな一方的な論理で強制するなんて、何を考えてるの?』と逆ギレされるそうです。
「どっちがよ」とツッコミたいところですよね。
近年では塾でも同様のことが度々発生しています。私どもの教室でも誓約書は頂戴します。
モノを壊さない、時間前に来る、先生の指示に従う等々の生徒への約束に加えて、保護者に月謝のルール、欠席のルール、退塾時のルールを入塾申込時に必ず細かく説明しお願いしています。
もちろん記名捺印を頂いて入塾頂きます。
ところがルールを守って頂けない場合が、かなり有ります。
月謝については「家計の都合」や「今月は特別な出費が・・・」が理解できますから、殆んど私から発言することはありません。
しかし、欠席のルールについては「あの・・・ちょっと・・・お休みします。振り替えて下さい」と開始直前に電話を頂いても、先生も来て準備してますし、どうしろと?
「家族全員で急に行かなくてはならなくなったので、今日は休ませます」と連絡頂いて[あぁ、親戚のどなたかが病気なのかな]と好意的に受け止めていたら、翌週生徒が「先週はファミレスとカラオケに行ったから休んだんよ」と教えてくれました。保護者が率先して【ウソの付き方】や【その場のごまかし方】のお手本を教えてどうするんですか?
一番多いのが退塾時です。何の前ぶれもなく「今日でやめます」とか「先月で(???)やめます」等です。「イヤイヤ、もう今月は始まってますし、誓約書で説明しましたように・・・」と言うと『サインしないと入れてもらえないんでしょ?だからサインしましたけど、守る・従うなんて誰も言ってませんよ』『客が言ってるんだから何でゴチャゴチャ言うの?そんなこと法律のどこに決まりがあるの?あなたが勝手に言ってるだけでしょ』と逆に叱られます。
「家の子が『もう行かん』『嫌』って動かないんです。仕方ないんです」とか「子どもが『楽しくないから・・・』と言うんです。子どもが機嫌よく通ってくれる塾が最良の塾ですから・・・」と、おもちゃ売り場で駄々を捏ねている子どもに負けた婆ちゃんのような理屈まで・・・。
大体「言っても動かない・・・」って何ですか?生まれた時から?ず〜〜っと?その方が問題では?
そこで親子で話し合いをして「素直」や「がまん」を教えるのが【子育て】では?
普段から「ルールに従う」「納得できないのならサインの前に確認」をせずに、「とにかく【客】を前面に出して【屁理屈】で勝つ」の生活をされているからなんでしょうか?その意識で家庭内で何でも許してしまう生活を続けていれば、生徒も瞬間的な「感情」や「好き嫌い」が全ての判断基準に成り兼ねませんよね。