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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2025年10月31日]

残念ながら・・・20251031

近年、成績に中々変化が見えない塾生で「おかしいなぁ?」「何でだろう?」と思える生徒が目につきます。そこで彼らに、直接、考えや行動を色々聞いてみて、原因が見つからないかと確認したり、随分前まで戻った問題を改めて解いてもらったりして、「私たちの指示」に従って、『正しい勉強』をしてくれているのかを確認してみました。

成績の中々上がらない生徒たちに共通していたポイントをお話しします。

「勉強って何?」「どうしてれば勉強してることになる?」「家でどのタイミングで勉強を終わってる?」って色々聞いてみました。
「えっ?そんなん簡単じゃん。先生の説明を聞くこと」「言われた事や、説明の後で言われた答えを全部書くこと」「宿題が終わったら終わり」だそうです。
つまり、「聞けば」「書けば」「丸をもらえたら」完璧に勉強しているんだそうです。分からない問題は『原因』や『内容』より、簡単なテクニックと式と答えを先生に聞いて、それを書き込んでテスト前に覚えておけば良いらしいです。
だから、学年が上がれば段々【出来ないこと】が増加して、いくら必死で説明しても成績が上がらないんだと納得しました。

他には、小学校低学年の時「全部出来てる。あなたスゴイ」って褒められて、その気になって、「勉強なんて簡単。先生が言った事“だけ”書いて丸もらえば・・・」って勘違いしたまま進級し、その時その時で「書いて」「丸もらって」「忘れて」「終わり」を繰り返し、5年生くらいで割合や比や複合の文章題や図形の応用で躓き「あっ、そこ嫌いだった」で放置。その後6年生の総合問題で「撃沈」。その結果、中1で「agのb%は?」で間違っても、カッコの結合法則や分配法則が出来なくても「聞いてたらその内出来る」でいつまで経っても小3の勉強法。

クラブや趣味の習い事やスポーツを言い訳に、必要な量を勉強せずに「〇〇校をお願いします。可能ならその上の◇◇校を」と言われ、それだけの量とやり方を指示すると「厳し過ぎる」「私の頑張りを分かってくれない」「そこまでヒドク無い」と怒り出し拗ねる。

中学で聞いた事だけ書いていた生徒が、ギリギリ進学高に合格すると「これで安心。国公立の〇〇大へ」と言われますが、中学の中程レベルの意識・行動・量・勉強法なので、高校ではジリジリ下降気味。でも本人は「もっと聞けば、言ってもらえば・・・」で変わる気が・・・?

保護者も「ちゃんとやり」「しっかり聞き」「先生の言う通りにやり」と叱りますが、言葉の意味が分かってちゃんと出来ていた保護者は自分の時、結果が出たかもしれませんが、「ちゃんと」の認識が出来ていないか間違っている生徒にすれば「やってるじゃん」でいつまでも親子バトル。何でも【号令一発】で叶う子育てなんかありません。逆に保護者の思いや指示通りに出来ていて、それでも成績が伸びない生徒。塾や学校を悪く言われますが、親子で言葉の定義が間違っています。ちゃんとやってて、成績が伸びないことなんてありません。
さらに、自学自習や確実な復習や理解の習慣が付いていない生徒を「あそこの有名進学塾に入れれば、家の子も確実に〇〇校に入れる」と間違われている保護者にも問題が・・・。

歳相応の意識と行動をしていれば、確実に学力に成るように国のカリキュラムは出来ています。確実に実行して貰えれば確実に簡単に成績は上がります。生徒も保護者も素直に最低でも指示の80%以上を実行して頂ければ、要望にお応えできるのに・・・。
言われた様にしなかったり、無茶な要望(カスハラ的な)を押し付けられたりのままで、御要望の結果が叶えられるなんて、そんな塾、残念ながら・・・。でもCMやチラシやネットのウソに騙されて「放っといてくれる優しい塾」が人気なんです。結果より気分良くさせて欲しいのかな?