[2014年8月22日]
古代ローマで言われた「近頃の若者は…」みたいで嫌なのですが、何故か今年は思ってしまいました。
今年、私が接している中1生は5名なのですが、成績の違いはあれど、一様に共通しているのが「大人の言葉や態度の大部分をスルーしている」「それを指摘しても『そんなことはない』で受け入れない」です。
勿論、本人たちに悪意は無いのですが、「今までそうしてきたから…」「今までそれでも許されたから…」「今までそれでも困らなかったから…」「それでも大人は許してくれたから…」「面倒臭いから。その方が楽だから…」と考えられない理由を平然と口にします。
簡単に言うと、「私が…」「自分は…」と僅か10年少々の知識・経験しかない生徒の意見・要望を無条件に受け入れてそれを許し、例え無視してもスルーしても叱責も罰も無く『そのままの生徒を受け入れてきた』結果が上記の「私は全て正しい!」に繋がっていると考えます。
生徒の「個性」「個人差」「可能性」を全否定して軍隊教育を肯定しているのではありません。
しかし、本当に今のままの「きれい事(個性や要望の全受け入れ)」だけで『人間力形成』をせずに正常な社会が形成されるのでしょうか。
世の中が、「きれい事」や「私は物分りが良い大人」をして、目の前で『良い人』と言われたいだけで、生徒の将来や安心できる社会形成(大袈裟?)を放棄していると考えるのは私だけですか?